素人にもOK!子供用自転車のギア表示器を修理した

育児・介護

ムスコーはしばらく前に20インチの自転車を購入しました。
購入の決め手となったのは「6段変速」であること、そしてギアポジションを速度計のように表示するギミックでした。

ところが、このギアポジションの表示が1年足らずで壊れてしまいました。
ギアを変えても表示が変わらないのです。

この程度の故障で自転車屋に金は払えぬ!と、DIY初心者のオットーが奮闘、何とか直しました。
分かってしまえば単純で、ネジを1本外すだけの簡単作業ですが、意外に難航しました。

CI-DECK(CIデッキ)とは?

最近の男の子用自転車には、冒頭の画像のとおり、速度計のような機構がついたものが多いようです。
筐体には「SHIMANO CI-DECK」という表示があります。

これ、シマノのCIデッキといって、速度計やギアポジションのインジケータなど、いくつかの計器をまとめて設置できるという製品です。

新車購入時に装備されているケースが多いと思いますが、対応車種であれば後付けも可能です。

ムスコーの自転車の場合、右側にギアポジションのインジケータがついています。
真ん中と左側は飾りがついているだけですが、ここに速度計やサイクルコンピュータを追加装備できるそうです。

当分ムスコーには内緒にしておきますが、「速度計のある自転車が欲しい!」と言われたときには安価に対応できます。

ギアポジションインジケータの分解

今回、このギアポジションインジケータの針が動かなくなってしまいました。

動作原理は分解するまでもなく分かります。
インジケータにはワイヤーが1本入っており、このワイヤーを引っ張ったり緩めたりすることでインジケーターの針が動きます。
ワイヤーはギアのシフターにつながっており、シフターを回す(ギアを変える)とこのワイヤーが引っ張られたり緩んだりします。

今回、このワイヤーがどこかで外れてしまったと思われるので、まずはギアポジションインジケータを分解することにしました。

まず、CIデッキからインジケータを外します。
裏側のツメ2本で止まっているだけなので、ツメを起こして表から押すと、インジケータは裏側にスポッと抜けます。ドライバーすら不要です。
針を動かすワイヤーがよく見えますね。

次にインジケータの中を見てみます。
下の写真のように細いネジ1本で止まっているだけですが、意外にネジが堅く、ネジ山をなめてしまいました。

そこで、洗濯機分解のときに買った「ネジ回し剤」の登場。効果は絶大です。
高いものでもありませんので、これは道具箱に1本入れておくべきですね。

ようやく分解できました。
白い部分がワイヤーの引っ張りにより回転し、突起がメーター(写真に写っていません)に噛み合うことでメーターの針が動く仕組みですが、見たところワイヤーに異常はありません。

ということは、問題はシフター(ギアを変えるハンドル)のほうですね。

シフターの分解

インジケータは壊れても走行に影響ありませんが、シフターは下手をすると走れなくなりそうなので、慎重に作業します。

まずは「RevoShift」と書かれた外カバーを外します。
ネジ2本で止まっていました。

うち1本は裏側の分かりにくい場所にあるので、自転車を倒して作業しないと難しいかもしれません。

カバーは簡単に外れました。
ワイヤーに注目すると、シフターの入口のところに直径5mm弱の金属球が見えます。
この金属球が、本来の場所から外れてしまったのだろうと推測されます。

では、この金属球は元々どこにあったのか?

つくりを見る限り、一番おさまりがよさそうなのは以下の場所です。

試しにギアをチェンジしてみます。

…あれ?
動くには動くのですが、ギアの状態とインジケータの表示が合いません。

ギアを6段にするとインジケータは6弱あたりまでいくのですが、ギアを5にするとインジケータは3、4にすると2…という具合で、ギアを1にしたときにはインジケータはマイナス2ぐらいのところを指しています。

おそらく、ワイヤーが引っ張られすぎているのだと思います。
が、長さを調整しようにも調整できる機構がありません。

説明書がありました

悩んだ末、説明書をウェブで検索することにしました。

ギアポジションインジケータの型番は「ID-TX51-6R」です。
この型番でシマノのホームページを検索すると、「DM-ID0001-03」というマニュアルがヒットします。
ここに答えがありました。

先ほどの金属球はどこに収めるべきか? 答えは「くぼみ部分」だそうです。

ここですか! 結構、入れにくいんですけど…

とりあえず入ったので、再度テストしました。
すると今度はワイヤーが緩すぎるようで、ギアを1から上げていくと、5段ぐらいでユルユルになってしまい、針が動かなくなりました。

このような場合、ワイヤーの長さを調整ボルトで微調整せよ、ということになっています。これですね。

ボルトを相当引き出して、ようやくいい感じになりました。

半分ぐらい引き出したので強度的に不安ですが、シフターのカバーを復元するとそこまで気にならなくなりました。

これにて作業終了。
試行錯誤の時間が長く、1時間以上かかってしまいましたが、最初から攻めどころが分かっていれば5分で直ります。

まとめ:初めての自転車いじりに好適?

以上、子供用自転車のギアポジションインジケータを修理した一件でした。

機械いじりの入門として、自転車は適していると思います。
今回のようなインジケータだと、走ることに直接影響しにくい部分でもありますので、小学生を含め、初めて自転車をいじる人にはよい題材ではないかと思います。

などと偉そうに書いていますが、オットー自身、自転車の構造についてほとんど分かっていません。
そんな人でも修理できることが分かりましたので、同じ症状の方、ぜひチャレンジしてみてください。

子サイトはじめました!
本記事をお読みいただき、ありがとうございました。

全くの素人が持ち家を売り、賃貸へ引っ越した記録を時系列でまとめたサイトを運営しています。
お時間があれば、ぜひご一読を!
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コメント

  1. ガヤガヤどん より:

    参考にさせていただき、調整できました。ありがとうございました。