他社ユーザーでもOK! 東京電力の「家電修理保険」が強力すぎる

大型家電を買う際、将来の修理費を見越して、家電店の延長保証に加入するかどうか、悩む方も多いと思います。

大体の場合には「入り損」、すなわち保証期間中に故障が発生しないということになるのですが、個人的に、洗濯乾燥機については延長保証が必須だと思っています。

そこで、洗濯乾燥機に10年保証をつけてくれる家電店を探していたのですが、これが意外と見つからないのです。

結局、唯一に近い解が「東京電力」という、一見すると謎な結果でした。

しかしこれ、かなり強力で、しかも実質的に誰でも加入できる優れものなのです!

本記事では、東京電力エナジーパートナーが(取扱代理店として)提供する「家電修理サービス」についてご紹介します。

洗濯機はどこも5年保証

当ブログを普段からお読みの方(そんな方はほとんどいないと思いますが)は、筆者が洗濯乾燥機の修理に追われているさまをご存じかと思います。

すでに10年を経過した我が家の洗濯乾燥機ですが、3年目以降、実にいろいろな故障がありました。
サービスマンを家に呼んだことが4~5回、さらに5年の延長保証が切れてからは自分でも修理を行っています。

そう、延長保証には入っていて、実際、役に立ったのです。
でも5年では足りなかった!

次に買う時は絶対に10年保証をつけるぞ!と、大手家電店を一通り探してみたのですが、洗濯機に10年保証をつけてくれる店は見当たりませんでした

「10年保証」を謳っている店はあるのですが、実は対象商品を限定しています。
たとえばケーズデンキ、ビックカメラ、エディオンでは有料または無料で「10年保証」を提供しているのですが、対象は「10万円以上のエアコンと冷蔵庫」のみで、洗濯機、乾燥機は5年保証となっています。

延長保証料を2倍払うから保証期間も倍にして!ということはできません。
かりにそれが可能だとしても、保証期間を倍にする場合、延長保証料が2倍で済むとは思えません。

想像ですが、家電量販店は単なる保険会社の代理店で、実際の延長保証はどこかの保険会社が提供しているのでしょう。
その保険会社が「10年保証できるのはエアコンと冷蔵庫のみ」と言っているのでしょうね。

なぜか流行中、インフラ会社の家電保険

そこでふと、東京電力の広告を思い出しました。
何やら、「月々○円で家電を保証」と言っていたような…?

最近、電力とガスが自由化され、地域独占でやっていた会社(東京電力や東京ガス)が焦りを見せています。

そのせいなのか、「月々○円で故障時に無料対応します」というサービスがにわかに流行っています。

東京ガスの場合、「ガス機器スペシャルサポート」と称して、月額500円で国内メーカー製のガス機器の修理代が3万円まで無料になるサービスを行っています。
単純なガス代では太刀打ちできないので、サポートという付加価値で勝負しようということでしょうか。

また東京電力では「家電修理サービス」と称して、月額300円で、購入から10年以内のエアコン・冷蔵庫・洗濯機の修理代を1回50万円まで負担してくれるサービスを行っています。

東京ガスの「月500円でガス機器だけ」というのは正直どうかと思いましたが(月500円を貯金しておいて、壊れたら自腹で修理した方がいいんじゃないかと)、東京電力の方は、意外といいのでは?と思いました。
月300円で家じゅうのエアコン、冷蔵庫、洗濯機が10年保証になるわけですから。

忙しくてちゃんと調べられずにいたのですが、今回ちゃんと調べてみることにしました。

「家電修理サービス」とは

実は損害保険だった

あらためて、より正確に紹介すると、「家電修理サービス」は、東京電力(持ち株会社)の子会社である「東京電力エナジーパートナー」が、三井住友海上火災保険の取扱代理店として、「動産総合保険(商品付帯契約方式)」を提供するものです。

「動産総合保険(商品付帯契約方式)」についてちょっと調べてみましたが、元締めである三井住友海上火災保険は企業を相手にこの保険をセールスしており、保険の対象や保険料はオーダーメイド設計とのことでした。
たとえば、太陽光発電のシステムを販売する会社に対して、「発電システムを買ってくれた人に対して、発電システムが落雷等で壊れた場合の修理代を補償するサービスを導入しませんか」というセールスをかけているようです。当然、保険の対象や保険料は「家電修理サービス」とは全然違います。

誰でも利用可能!

さて話を「家電修理サービス」に戻しますが、まず驚いたのは、サービス対象エリアが「日本全国」ということ。
東京電力エナジーパートナーが電気を販売していないエリアであっても加入できるのです!

つまり、東京電力エナジーパートナーから電気を買っていなくてもOKということです。

我が家は東京電力エリアですが、つい最近、東京電力エナジーパートナーから別の会社に乗り換えたばかりです。
なので「無理かな」と思っていたのですが、そんなことはお構いなしで、家電修理サービスは契約できてしまいます。

正確には「くらしTEPCO」というサービスに加入することが必要なのですが、Web上でのサービスであり、無料で会員登録できますので、実質的には「インターネットが使える人は誰でもOK」となります。

保険料は月300円

家電修理サービスの料金は月300円
実態は損害保険料ですので消費税は非課税です。

1年単位での契約となりますが、1ヶ月単位での期中解約も可能となっています。

そして、購入10年以内のエアコン・冷蔵庫・洗濯機が故障した場合、修理代が1回50万円まで補償されます

月300円は安いか?高いか?

月300円と聞くと安く思える一方、「塵も積もれば山となる」で、実は割高なのではないか?という疑問もわいてきます。

以下で考察しますが、個人的には、所帯持ち、かつドラム式の洗濯乾燥機をお持ちなら入って損はない価格設定だと思います。

洗濯機単品で比較すると割高?

簡単な計算ですが、月300円だと1年間では3600円、5年間では18000円、10年間では36000円となります。

一方、20万円の洗濯機を購入したとして、有料の延長保証に加入したとすると、延長保証料の相場は5年間で商品価格の5%、すなわち1万円です。
洗濯乾燥機1台のみで単純に比較すると、「5年で18000円」はやや割高に見えます。

量販店の延長保証は「経年劣化」する?

ただ、「修理代をどれだけ負担してくれるか」という点にも注意が必要です。

家電量販店の場合、「10年保証」と言いながら、修理代の上限額が年を追うごとに減っていき、10年目になると購入価格の数十%しか修理代を出してくれない場合が見られます。
つまり、修理代が高額になると足が出る可能性があります。

たとえばビックカメラの場合、5年目までは修理金額が全額補償される一方、6年目以降は商品代金の30%が限度となるとのことです。

一方、家電修理サービスの補償金額は「1回50万円」ですので、これで足が出る修理というのは、まずないでしょう。

「洗濯機10年保証」は得がたい魅力

そしてもう1点、「家電修理サービス」は、家電店にない「洗濯機10年保証」を実現してくれます
10年保証の価値は大きいと思います。

自分の経験上、ドラム式の洗濯乾燥機を10年使って、修理代が36000円以内で済むかというと、おそらく済まないと思います。
特に5年を過ぎてからの故障が結構あり、5年保証では足りないと感じます。

縦型の洗濯機は分かりませんが、ドラム式の洗濯乾燥機を買い、乾燥機能を多用するのであれば、36000円を上乗せしてでも10年保証をつけ、故障した場合にはしっかり修理して、10年間使い続けるという選択は、経済的に悪くないと思います。

大家族ほどお得! 家電店の延長保証は無用!?

以上、洗濯機単品の場合を考察したのですが、実際には月300円でエアコン、冷蔵庫、洗濯機のすべてが10年保証となるのです。

冷蔵庫と洗濯機は一家に1台でしょうが、エアコンは部屋の数だけ備えているご家庭が多いと思います。
その全てが10年保証の対象になることを考えると、大家族では、月300円はむしろ安いようにも思えます。

「延長保証で家電店を選ぶ」という呪縛から解放される

「ケーズデンキなどは、エアコンや冷蔵庫に無料で10年保証をつけてくれるよ」と思われた方もいらっしゃるでしょう。
しかし、実際にはそのような店はごく限られています。
有料・無料を問わず、延長保証を提供していない家電店もあります。

これまで、家電の延長保証は「家電店で購入時に加入する」以外の選択肢がほとんどなく、「延長保証の内容がいいので、(仕方なく)特定の家電店を選ぶ」という方も意外といたのではないでしょうか?

それが今回、延長保証がいわば「別売り」になったことで、本体価格の安さで自由に家電店を選べるようになりました
これが隠れたメリットだと感じます。

裏技:「遅れて加入」もアリ

家電修理サービスは「1家庭で1契約」であり、「家電を買ったときに同時に加入する」という性質のものではありません。

加入期間中に新たに家電を買えばそれも対象になりますし、加入時にすでに持っていた家電は、購入から10年経つまでは全部対象になります。

ですから、「10年以内に修理が発生するのは洗濯乾燥機だけだろう」と割り切るならば、洗濯乾燥機を購入して1年間は(通常のメーカー保証があるので)家電修理サービスに加入せず、2年目もまあ大丈夫だろうと高をくくって加入せず、3年目ぐらいに「そろそろやばいか」と考えてしれっと加入する、という使い方もできます。

ここまでくると賭けみたいなものですが、元々、保険なんて「期間中に事故が起こるかどうか」の賭けにすぎません。

また、家電店の延長保証と組み合わせ、延長保証が切れる6年目にはじめて家電修理サービスに加入するというやり方も考えられますね。
家を新築した際に家電一式を買いそろえ、5年間の延長保証がついているような場合には、この方法が特に有効です。

まとめ:唯一の心配は…

以上、東京電力エナジーパートナーの「家電修理サービス」についてご紹介しました。

正直言って、ここまで制約が少なく、かつリーズナブルな家電向け保険というのは、今まで見たことがありません。
文句なしにおすすめです。

それだけに、心配になるのはサービスの改悪です。

実は、2019年の時点で、家電修理サービスの保険料は月200円だったのです。
これが2021年1月の時点で300円に値上がりしているので、今後も値上げは予想されるところです。

さらに痛いのはサービス自体の打ち切りです。
家電修理サービスへ加入しているからといって、家電量販店の延長保証に加入しなかった場合、家電修理サービスが終了してしまうと途端に「保証切れ」です。

前述のとおり、家電修理サービスは1年契約です。
気軽に加入できる半面、1年ごとに契約内容が変更されるというリスクがあります

保険ですから、収支状況により保険料の見直しが行われることは理解できますが、サービスの打ち切りだけは勘弁してもらいたいところです。

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