キッズケータイに死角あり!まもレールで小学生の行方不明に備えよう

育児・介護
MichaelGaida / Pixabay

我が家の息子(ムスコー)は小2の2学期から、電車に乗って一人で水泳教室へ行くようになりました。

単独行動が板についてきたか?と思った矢先に事件は起こりました。
到着予定時刻を40分以上過ぎても、水泳教室に到着していないというのです。

オットーが急遽退社して捜索したのですが、実際には、ムスコーは水泳教室にちゃんと到着しており、結果的には空騒ぎに終わりました。

この一件で「小学校低学年の首には、いくつ鈴をつけても足りない」と思い知らされました。

つけるべき鈴が一つ残っていました。
自動改札の通過をメールなどで知らせてくれるサービスまもレール」です。

監視は十分、のはずが…

まずは当日の顛末から。

この日は15時ごろに学校が終わり、ムスコーはそのまま一人で水泳教室へ行くことになっていました。

ただ、不注意なムスコーのこと、3回に2回の割合で水泳バッグを学校に忘れます。
水泳の道具なしで水泳教室へ行っても途方に暮れるだけです。

ムスコーの学校では、登下校時に親へメールが配信されるサービスがあります。
また、キッズケータイであれば持ち込んでもよいことになっています。

これを利用し、「下校しました」メールが来たら、ツマーがすかさずムスコーに電話し、水泳バッグを持ったかどうか確認することにしています。

問題その1:電話が通じない

この日は15時10分ごろ「下校メール」が来ました。

すかさずツマーが電話したのですが、「おかけになった電話は、電波の届かないところに…」というアナウンス。

連絡を受けたオットーも何度か試しましたが、状況は変わりません。
これでは、水泳バッグを学校に置き忘れていた場合、親が介入してリカバリーするほかなくなります。

そういえば、この日は家を出るときに携帯電話の状態(電源のオンオフ、充電状態)を確認しませんでした。
サボるとこういうことになるのか、と後悔しきりです。

問題その2:現在位置も検索できない

しかし、この段階でオットーは水泳バッグの心配しかしておらず、本人の所在地は割り出せると思っていました。

キッズケータイは、一見電源が切れているように見えても主電源は切れておらず、位置情報の検索は可能だからです。

ドコモの「イマドコサーチ」は検索1回につき5円かかるので、普段はあまり検索しないのですが、念のためと思って、水泳教室に近付いたであろう時刻に検索してみました。

ところが、こちらも「検索できません」との応答。

そういえば、「見かけ上は電源が切れているが、主電源は生きている」という場合、「ワンコールで電話が切れる」という挙動になるのでした。
別記事で事細かに解説したのに、忘れていました。

キッズケータイが1コールで切れる!? その意外な原因は…
小学生のお子さんにキッズケータイを持たせている方も多いと思います。 いざというときに連絡がついたり、居場所が分かったりするのは本当に安心です。 だからこそ、電話機を持ち歩いているのに連絡がつかないとなると不安が倍加します。 しかもその原因が...

今回、通常の携帯電話と同じく「おかけになった電話は、電波の届かないところに…」という応答でした。
イマドコサーチも使えないので、主電源が切れているということで間違いなさそうです。

問題その3:水泳教室でも確認できない

参ったなと思いましたが、どんなに遅くとも15時50分には水泳教室に着いているはずなので、15時55分に水泳教室に電話してみました。

しかし、受付の人曰く、「他のスタッフにも確認しましたが、今日はまだ見かけた者はいないようです」。

このへんでようやく、水泳バッグの置き忘れではなく、本人の所在確認へ目が行きました。

踊らされる大捜査線

ここまで話を聞いたところで、オットーは会社を飛び出し、まず学校へ向かいました。
水泳バッグが学校に置き忘れられていた場合、これを水泳教室へ届けようとすると、今がギリギリのタイミングです。

移動中も何度か水泳教室に電話しましたが、「まだ来ていません」というつれない返事。
不安が募ります。

学校から水泳教室へ…手がかりを求めて走る

学校に駆け込むと事務室に行方不明の件を一報し、教室へ。
水泳バッグはありません。
ランドセルや外履きもなく、ここだけ見れば何ら異常はありません。

校門を出て、学校から水泳教室までの想定される経路をたどっていきます。

途中どこからで行き倒れになっているのでは?などと考えてしまいます。
人通りが多いので、そんなことがあればすでに通報されているでしょうが…

手がかりがないまま駅に着きました。
電車を目にすると、「電車で運良く座れ、座ったとたんに眠ってしまったのでは…」などという考えも生まれてきます。

意外な幕切れ

手がかりがないまま隣の駅を過ぎたとき、電話が鳴りました。

学校から?水泳教室から?と思ってポケットから電話を取り出すと、発信者は…ムスコー!?

あわてて電話を取ると、「ぼく水泳教室に着いてるよ」と危機感のない第一声。
力が抜けました。

そのまま水泳教室へ走りましたが、すでにムスコーはプールに入っていました。

実際はこうだった

水泳教室の人と本人の話を総合すると、実際にはこのようなことが起こっていたようです。

  • 本人は至って普通に水泳教室に来たが、ちょうど受付から死角になるところに座っていたため、しばらく発見されなかった。
  • レッスン直前になってようやく発見されたため、水泳教室の人がムスコーに「家の人に電話をしてください」と促した。
  • 電話機は電池切れで(おそらく)主電源が切れていたが、再度電源を入れたところ、多少は電池が復活していて通話できた

あとで事情を聞いてしまえば「なーんだ」という話です。

「まもレール」で捜索の手がかりを増やす

近くの喫茶店で脱力しながら考えました。

今まで、ムスコーの行動を把握する手段として、「登下校を知らせるサービス」「キッズケータイ」の2つを用意していました。
2つあれば、どちらか1つが欠けても手がかりは得られるので十分だろうと思っていました。

また、学校や水泳教室であれば、人手を介して存在を確認することができるので、万一の際は電話すればいいやと思っていました。

しかし、不運が重なれば今回のようなことになり、所在が不明になってしまいます。
所在を確認する手段は、多いにこしたことはないのです。

そこで「まもレール」に加入することにしました。

改札通過でメールが届く!

まもレールは、JR東日本とそのグループ会社が提供するサービスです。

申込時に、あらかじめ子供のSuica・PASMOを登録しておきます

その上で、登録したSuica・PASMOでJR東日本の駅の自動改札(首都圏の一部エリアに限ります)を通過すると、即座に保護者へ通知が送られてくる、というもの。
メールでの通知のほか、「JR東日本アプリ」へのプッシュ通知も可能です。

JR東日本限定なのが惜しい!と思っていたら、2020年春から、東京メトロ、東京都交通局(都営地下鉄および日暮里・舎人ライナー)の自動改札にも対応するというニュースが飛び込んできました。

子ども見守りサービス「まもレール」が
2020年春に東京都交通局と東京メトロに拡大します(JR東日本)
https://www.jreast.co.jp/press/2018/20190206.pdf/file_1.pdf

ムスコーはJR東日本の電車で学校から水泳教室へ向かっているので、これを利用すれば、電車に乗った、降りたということが確実に分かります。

万が一行方不明になったときも、学校周辺を探せばいいのか、水泳教室周辺を探せばいいのか、範囲の絞り込みが可能となります。

月500円で安心感

月額500円+税(通知先が2箇所の場合600円)という価格設定は、キッズケータイの料金と比較すると正直高めだと感じますが、代わりに大人が毎回付き添うことを考えると十分安いともいえます。

まもレールの場合、充電切れによる停止がありません
その点、キッズケータイとは別の安心感があります。

もちろん「100%間違いなくメールが届く」ということはありませんが、月500円以上の有料サービスということもあり、めったなことではサービス障害はなかろうと想像されます。

Suica・PASMOのチャージが切れてしまって、そもそも改札を入れない、という状況は考えられます。
ただ、改札通過時の通知にチャージ残額のお知らせを付加することができるので、事前にチャージ不足に気付くきっかけにはなります。

サービス開始まで約1週間

帰宅して早速、まもレールに申し込みました。

が、ちょっとした審査があるので、サービス開始までには約1週間がかかりました。

 

このサービスは「親が子のSuica・PASMOを登録する」ということが前提で、それ以外の用途には使えません

2021年1月から、65歳以上の方、障害をお持ちの方の見守りにも使えるようになっています。

そのため、サービス申込時に親子関係を確認するための書類を送付する必要があります

といっても書類は健康保険証などでよく、スマホ等で撮影したものを送信することで事足りるので、多くの場合、このために市役所へ行く必要はないと思います。
上記の書類送付を含め、すべての手続きはWebで完結します。

私たちの場合、申し込んだのが1月17日で、「明日午前4時からサービスを利用できます」というメールが来たのは1月23日でした。
つまり、申し込みのちょうど1週間後にサービス開始となりました。

他社に類似サービスはあるのか?

「ウチはJR東日本の沿線じゃないんだけど…」という方も多くいらっしゃると思います。

他社で同様のサービスを行っているか、少しだけ調べてみました。

小田急あんしんグーパスIC

首都圏で類似のサービスを提供するのが、小田急電鉄の「小田急×biblleみまもり通知サービス」です。

以前は、子供のPASMOを登録しておくと改札通過時にメールが来るというサービス内容でした。
数年前に仕組みが変わり、専用のICタグを子供に持たせておくと、小田急線の改札など特定の箇所を通過した際に通知が届くという内容になりました。
つまり、電車に乗る・乗らないは関係ありません。

月額500円+税の「小田急ONEパスポート ファミリーパッケージ」に加入すると利用することができます。

エキッズ(東急)

また東急では、関連会社が「エキッズ」という同種のサービスを実施しています。

月500円+税で東急線の改札通過をお知らせ、というのは他のサービスと似ていますが、東急バスの乗車時(ICカードをタッチした際)にもメールが来るというのが目新しいところです。

あんしんグーパス(関西圏)

一方、関西圏のほとんどの私鉄では「あんしんグーパス」というサービスを利用できます。

キッズ・ジュニア用のPiTaPaカードで自動改札機を通過するとメールが届くというものです。

名古屋から姫路まで、大手を中心に相当数の私鉄で共通利用できるという便利さ。
月額料金も300円+税と、首都圏より安めの設定です。

ただ、最大手の鉄道会社であるJR西日本では利用できません。

また、対応しているカードがPiTaPaのみ、というところが少しハードルを高くしています。

SuicaやPASMO、ICOCA等が「プリペイド」なのに対し、PiTaPaは「ポストペイ」、つまり後払い方式なのです。
そのため、クレジットカードに準じた入会手続き(審査を含む)が必要となります。
駅ですぐ買えるというものではありません。

さらに、カードの所持者が子供である、ということが話をややこしくします。
子供には信用力がないので、子供のPiTaPaカードだけを発行するということはできず、「まず親がPiTaPaカードを持つ」「その家族カードとして子供のPiTaPaカードを作る」という手順になるようなのです。

余談:捜査網をかいくぐる小2

以下は全くの余談ですが、まもレールに登録した後、ガックリきたことがありましたのでご紹介します。

ムスコーはその日も学校から直接水泳教室へ行くということになっていたのですが、下校のメールが届いてから、いっこうに改札通過のメールが来ません。

水泳教室の最寄り駅に着いたであろう頃になっても、やはりメールは来ません。

何が起きた?と両親はやきもきしましたが、しばらくすると「今からプールに入るよ」という電話がムスコーから来て、一件落着です。

しかし、なぜ改札通過時のメールが来なかったのかは謎のままです。
考えた末、バス通学の同級生に付き添ってバスに乗り、そのままバスで水泳教室の最寄り駅まで行ったのでは?と予想しました。

「まも『レール』」ですから鉄道だけでもしょうがないのですが、それを言うと東急の「エキッズ」も「駅」と言いながらバスに対応していますので、頑張ってほしいところです。

…などと思いつつ、夕方にムスコーを迎えにいくと、開口一番
「これ珍しいからとっといて!」
とレシート状のものを渡されました。

見ると、駅の有人改札で発行されるものでした。

何が起きたのかと尋ねると、乗車駅でSuicaをきちんとタッチしなかったために、降車駅で自動改札を利用できず、駅員さんに事情を話して、運賃を引き落としてもらったとのこと。

さすがのまもレールも、自動改札にタッチしないのではお手上げです…

まとめ:安心感を月500円で

以上、ムスコーの行方不明騒動と、対策としての「まもレール」についてご紹介しました。

文中にも書きましたが、この事件が起きるまで、月500円という価格設定は、正直高いと思っていました。

しかし今は、改札通過のたびに届くメールで、それこそプライスレスな安心感を得ています。

親が付き添わない限り、これに匹敵する安心感を得られないと考えると、月500円は許容できる料金のように思います。

今はJR東日本エリアだけですが、今後は東京メトロや都営地下鉄にも広がっていきます。
技術的には他のPASMO事業者にも展開可能なはずです。

小田急や東急はすでに類似の別サービスを始めてしまっていますが、ユーザとしては、各社のサービスを統合の上、首都圏共通のサービスとして普及させてほしいと思います。

子サイトはじめました!
本記事をお読みいただき、ありがとうございました。

全くの素人が持ち家を売り、賃貸へ引っ越した記録を時系列でまとめたサイトを運営しています。
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