2020年6月に購入したDellのノートパソコンが、2021年3月に定期的な異音を発するという事件がありました。
スピーカの故障を疑ったのですが、結論からいうと、ヘッドホンを抜き差しすることで一旦は解消しました。
実はやはり故障であって、今後再発する可能性もあるのですが、「こういうこともあるのだ」という参考になればと思い、経緯を書き残しておきます。
問題のあったノートパソコン
今回問題があったのは、Dellの「Inspiron 14 5000シリーズ(5485)」という機種です。
BTOで、主なスペックとしてはCPUがAMD Ryzen5 3500U、RAMが8GB DDR4 2666MHz、補助記憶が256GB M.2 PCIe NVMe SSDといったところです。
スピーカは内蔵、サウンドカードの類は特にオプションを追加していません。
Windows10の更新をしようと思ったら、異音発生
2021年3月、ふと気付くと上記パソコンのWindows10のバージョンが1909のままになっていたので、一足飛びに20H2へ更新することにしました。
ところが、更新作業を開始すべく、私のアカウントでサインインしたあたりで、パソコンから定期的な異音がするようになりました。
スピーカから、リズムを刻むように1秒強の間隔で「ブツ、ブツ」という音がするのです。
当初、発生源がスピーカかどうか自信がなかったのですが、音がステレオで聞こえてくるので9割方間違いないだろうと思いました。
大きめのノートパソコンなので、スピーカの音質は結構いいのです。ノイズまでしっかりステレオ感のある高音質…
更新作業が進捗すると時々止まることもあるのですが、おおむね鳴り続けていました。
異音が止んだなと思って、原因を探るべくサウンドの設定を開くと、また異音が出始めます。
特定の操作をすると音の出方が変わるので、ハードというよりはソフトの問題…?
作業開始時から異音が出ていたので、20H2への更新自体は関係ないと思いますが、日々の細かなアップデートの中でドライバが更新され、雑音を発するようになったのか…?
不思議に思っていたら、更新作業が進み、再起動がかかりました。
以後しばらく、ブルーバックで更新作業が進むのですが、この状態でも音が鳴り続けていました
これ、ドライバの不具合とか、そういう理由じゃないのでは?と思い始めました。
調べてみると、「Windows10で雑音が気になる」という症状に対しては「サウンドの出力設定をいじる」という対策が有効なようです。
24bit 48000Hzを16bit 44100Hzに変更するとか、そういうことですね。
自分のPCでWindowsの通知音にノイズが入るという問題に遭遇した際、この方法で問題が解決したという経験があります
しかし今回はこれも効果なしでした。
そもそも、通常の音が鳴らないことが発覚
更新作業自体は正常に終わり、異音の問題はありながらも、ムスコーにパソコンを引き渡すことになりました。
落ち着きのないムスコーは、「ブツ、ブツ」という音に合わせてラップの真似事をしています。
ポジティブな対処法といいますか…
ドゥ、ドゥ
ムスコーがパソコンを使う用事といえば8割方YouTubeなのですが、動画の再生を始めたところで大きな問題に気付きました。
例の異音が鳴り止まない一方、動画の音が鳴らないのです。
これで確信しました。スピーカの故障です。
土曜日の夜だったのでDellのサポートはすでに営業時間外。月曜日まで待つか…
ふとした実験で、意外な解決
一夜明けて日曜日。
ムスコーはYouTube見たさに、音の出ない、いやブツブツという音のするパソコンに向かっています。
恐るべき動画欲
それを横目に見ながら、ふと思いました。
故障部位の切り分け方法として、ヘッドホンを挿すというのはアリなのでは?
スピーカ自体の故障ならば、ヘッドホンからは正常に音が鳴るでしょう。
一方、サウンドカードに相当する部位の故障ならば、ヘッドホンを挿してもやはり異音がするでしょう。
早速手持ちのヘッドホンをミニジャックに挿してみたところ、動画の音が流れてきました。
なるほど、スピーカ自体の故障か――そう思ってヘッドホンを抜いたところ!
スピーカからは動画の音が聞こえてきました。
同時に、ブツブツという異音は消えました。
ムムム…これは予想外でした
ムスコーは嬉々として動画に没頭しています。
まとめ:トラブルシューティングの基本は「リセット」
これを書いているのが回復の数時間後なので、今回の一件が一時的な不具合なのか、あるいは同じ事象が再発して今度こそ直らなくなるのか、まだ分かりません。
しかし、一つ言えることは、今回の対応にはトラブルシューティングの基本である「リセット」という視点が抜けていたということで、反省しきりです。
一連の流れの中で電源を切ったことは何度かあるのですが、ノートパソコンですからバッテリーが内蔵されており、常に通電状態だったということもできます。
バッテリーを外せる構造ならば、一旦外して、電気的にリセットするという方法を試すべきでした。
それが無理だとしても、今回のようにヘッドホンを挿すなどして、スピーカへの電気的な接続に変化をもたらすという発想は、もっと早く出てきてしかるべきでした。
以上、反省点も含めて、何かの役に立てば幸いです。
コメント