子供の自転車といえば、まず1台目は補助輪つきから始め、途中で補助輪を外すというのが定番だと思います。
では2台目は?
私たちの場合、およそ6歳半で20インチの自転車を買いました。
結果的には「これしかない!」というタイミングだったと思います。
1台目は14インチ
オットーがインドア派、ツマーが持病のためインドア生活という我が家。
外遊び自体が少なかったので、三輪車というものを買わずにムスコーの幼少期は過ぎていきました。
というわけでムスコーの場合、何歳のときか忘れましたが、いきなり自転車に乗り始めました。
最近は、ペダルがなく蹴って進む自転車(ストライダーというのでしょうか?)が流行のようですが、そういうものもすっ飛ばし、補助輪つきの14インチの自転車を買ったわけです。
正確には、三輪車は近所の「交通公園」で借りて乗ったことがあります。ペダルを踏んで進むという動作に関してはこれで学びました。
あとは、ある程度の脚力があれば補助輪つきの自転車に乗ることができます。
交通公園って、どこの町にもあるのかな?
どうだろうね。自分が子供の時には近所になかったけどね
近所の交通公園は、けっこう遠方からも遊びに来ているみたいだね
2輪走行は突然に
よく言えば慎重、悪く言えば臆病なムスコーは、補助輪をとらないまま5歳になりました。
年下の同級生が補助輪なしで颯爽と交通公園を駆けているのを見ても「自分はこれでいいや」と言い、決して焦りません。
マイペースなんだよ
ほんまかいな
業を煮やして、オットーは補助輪を強制的に外してしまいました。
それで何度か練習してみたのですが、ムスコーは「怖いから乗らない」と言い、しばらく自転車自体がお蔵入りしてしまいました。
ただ交通公園にはたまに行き、相変わらず補助輪ありの自転車を借りて乗っていました。
それから半年ぐらい経ったでしょうか。
交通公園に行ったとき、補助輪なしの自転車を勧めてみました。
小さめの自転車を選び、漕がなくてもいい、足で蹴って進んでみて、と告げると、それなりに走れます。
運動能力は決して低くないムスコーのこと、これは絶対、補助輪なしで乗れるはずだと思いました。
家の自転車でも同様の練習を何度かやり、1回の蹴りでだいぶ長い距離を進めるようになってきました。
そこである日、何気なく言ってみました。
「ちょっと漕いでみたら?」
蹴って進むという走り方だと、蹴りと蹴りの間に、ペダルの上に足を載せるなどして待機している時間がありますよね。
その空き時間に、ちょっとだけ漕いでみたら?という提案です。
軽い気持ちでやらせてみると、何と、オットーが後ろで支えることもなく、数十mを自力で漕いで走っていました。目に見えない程度の軽い下り坂だったというのも幸いしたかもしれません。
ともかく、「親が後ろで支えているふりをする」というありがちな展開を経ることなく、一気に補助輪なしで乗れるようになってしまいました。
これが6歳4ヶ月のときのことです。
感覚をつかんでしまえば、あとは場数を踏むだけです。
最初は、交通公園に行っても足がしっかりつく小さめの自転車ばかり選んでいたムスコーですが、徐々に、大きめのタイヤの「かっこいい自転車」にチャレンジしていきました。
車輪径と身長の関係は?
さて、家の自転車は14インチのまま。
補助輪のとれた今、これはさすがに小さすぎます。
では2台目は何インチ?
交通公園に行くと「車輪径と身長の関係」が貼ってありました。
同種の情報がないかとネット上で探してみると、以下のような情報が見つかりました。
両ページで若干の差があるのですが、ムスコーの身長(当時110cm強)に対し14インチはやはり小さすぎ。
ジャストサイズは16インチないし18インチということになります。
これから買うなら18インチでしょう。
18インチか?20インチか?
しかし、18インチの自転車には2つの問題があります。
18インチは短命?
まず1点目、18インチは適応身長の範囲が狭いこと。
上で紹介した1つめのサイトによると、18インチは「106~123cm」、20インチは「114~137cm」となっています。
18インチは17cmしか適応幅がないのに、20インチは23cmの適応幅があります。
私が交通公園で見た張り紙もこれと同様、20インチのほうが適応幅が広いということになっていました。
ムスコーの身長がすでに110cmを超えていることを考えると、18インチを買った場合、早晩、買い換えを余儀なくされます。
子供は成長するのでしょうがないのですが、身長があと10cm伸びたらアウト、というのはいかにも短命です。
20インチなら選択肢が多い
そして2点目、20インチになると車種の選択肢がぐっと広がるということです。
上で紹介した2つめのサイトによると、車種の選択肢が広がるのは16インチとなっていますが、実際に自転車屋さんを見た感触では、「18インチ以下」が幼児向け、「20インチ以上」が少年向けといったラインナップでした。ムスコーの目からはもちろん、大人の目にも、20インチ以上のほうが断然カッコいいわけです。
以上2点より、私たちは「こりゃ20インチしかないね」ということで意見が一致しました。
ただ、紹介した2つめのサイトの情報を信じるなら、14インチと20インチでは適応身長が重ならないので、14インチから20インチへいきなりステップアップするのはある意味「禁じ手」でした。
身長110cm台で乗れる20インチは少数派?
そんなわけで、「買うなら20インチ」と心に決め、家族で近所の自転車屋へ行きました。
20インチはそこそこ多くの車種があったのですが、気になったのは適応身長。
「114cmから」というメーカーがある一方、車輪径が20インチでありながら、120cmを超えないとダメだというメーカーもあることが分かりました。
当時、身長がちょうど114cm程度だったと思われるムスコーは、まず「適応身長114cmから」という車種に試乗してみました。
サドルをめいっぱい下げて乗ったのですが、足先が地面にかろうじてつくかどうかという程度。
まさに適応身長ギリギリだということを身をもって理解しました。
ということは、適応身長が120cmを超える車種でどうなるかは自明です。
店員さんに聞くと、20インチで114cmから乗れるメーカーは、大手だとブリヂストンとあと1社(失念)ぐらいしかないとのこと。
車輪径が同じなのに差があるのは不思議ですが、サドルをどこまで下げられるか、そのへんの設計がメーカによって違うのでしょう。
購入、そして現況
結局、ムスコーが選んだのはブリヂストンの20インチ。
6段変速のマウンテンバイク風で、大人から見てもけっこうカッコいいものでした。
男子らしくギアの段数にこだわりがあったのですが、このクラスでギア付きだと6段変速が標準的なようです(贅沢な!)。
で、最近は「今、何段目か」というのを速度計のようなパネルに示すというのがブームなんだそうで、ムスコーの選んだ自転車にも搭載されています。
未だに速度計と勘違いしているところがカワイイ
何か言った?
ただ、この「段数表示」、しばらくするとうまく動かなくなりました。
一応直しましたので、その際の記事を参考までにご紹介しておきます。
購入当初は足がギリギリ地面につくかどうかという感じで、傍目にも若干危なっかしいところがあったのですが、ほんの2、3ヶ月経ったころ、気付くとしっかり足が地面についています。
子供の成長の早さを目の当たりにした瞬間でした。
ただ、子供の学習能力もなかなかのもので、最初は勢いで片道3km、4kmといったロングドライブもこなしていたのですが、今では1kmそこそこの道のりも「疲れるからいいや」と言って諦める始末。
せっかくいい自転車買ったんだから、めいっぱい乗ってくれよ!
まとめ
以上、子供の自転車について見てきました。
1台目が14インチだった場合、2台目として20インチを選ぶのはギリギリセーフかアウトか、といったところです。
しかし18インチと20インチなら20インチを選ぶのが得策です。
1台目に「自転車以外の乗り物」を選ぶことも含め、上手な乗り換えプランを考えてみてください。
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