衝撃!はこboon休止、頼みの綱は日本郵便か?

家中の不要品をヤフオクで売るぞ!と意気込んでいた矢先、衝撃のニュースが舞い込んできました。格安の宅配サービス「はこboon」がサービスを休止するというのです。

ヤマト運輸の宅急便と同等のクオリティを保ちながら、重さのみで料金が決まり、しかもそれが格安という知る人ぞ知るサービス。これがなくなると困る!という方も多いことと思います。

本記事では、はこboonについて私が知る限りの情報と、はこboon休止中に安く荷物を送るにはどうしたらいいか、考えてみたいと思います。

はこboonって何?

ツマー
そもそも、はこboonって何?

オットー
まあ、日本人の9割以上(推定)は知らないよね

ということで、この記事の主題である「はこboon」について簡単にご紹介します。

不正確を承知で、あえて一言で説明するなら「伊藤忠が胴元になって、宅急便の大口割引をばら売りするサービス」ということになるでしょうか。

そして最大の特長は、重さのわりにかさばる物を送ると格安の料金になる、という点です。

伊藤忠×ファミリーマートが発送時の面倒を引き受ける

はこboonの実態はヤマト運輸の宅急便です。荷物を預けた後は、普通の宅急便と何ら変わることなく相手に届けられます。
正確にいえば、伊藤忠やファミリーマートといった会社が配送をヤマト運輸に委託しているということになりますが、特に荷物の受取人からすれば、通常の宅急便とほとんど差はありません。

では普通の宅急便と何が違うか?ですが、主に以下の点が違います。

  • 会員制である
  • 荷物を出す前に、送り先などの情報をネットから登録しておく
  • 荷物はファミリーマート(famiポート設置店)に持ち込まないといけない
  • 送り状はファミリーマートの店員さんに印刷してもらい、自分で荷物に貼り付ける
  • 料金は箱の大きさによらず、重さと送り先のみで決まる(概して安い)

「荷物を運ぶ」という本質的なところは普通の宅急便と同じですが、主に発送までのところが普通の宅急便と大きく違います。宛先をネットから登録したり、必ずファミリーマートまで持っていかないといけなかったり、普通の宅急便よりは若干不便です。
その代わりに料金が安い、というのが売りになっているわけです。

大きさ関係なし、重量のみで決まる料金がおトク

「料金が安い」と書きましたが、単に「普通の宅急便の○割引」というのではなく、「重さと送り先のみで料金が決まる」というところが隠れたポイントです。

通常の宅急便は「大きさ」と「重さ」の2つの要素で料金が決まります。たとえ重さが1kgでも、大きな箱で送れば料金は高くなります。衣服やオモチャなど、かさばるものを送ると料金が割高になりがちです。

これに対しはこboonは、重さのみで料金が決まります。ということは「かさばるもの」を送る際には節約効果が大きいということです。さらに、荷物の大きさを測るという行為がほぼ不要です。
このため、雑貨を多く扱うネットオークションのユーザーには好んで利用されています。

ツマー
ネットオークションの人しか使えないの?

オットー
いや、オークションでなく、通常の荷物を送るのにも使えるよ

個人で利用できる宅配便というと「ヤマト」「ゆうパック」「佐川」あたりがありますが、この3社とはこboonを比較したとき、概して、はこboonが最安値となります(時々例外もあります)。はこboonを選んでおけば大体は間違いない、という感じです。

かつては「ゆうパック」だった

はこboonというサービス、今でこそヤマト運輸に実際の配送を委託していますが、かつては「Yahoo!ゆうパック」というサービス名で、今でいう日本郵便に配送を委託していました。

これが一旦終了し、オットーは「困ったな」と思っていたのですが、委託先をヤマト運輸に変更し、名前も一新して再スタートしました。これが現在のはこboonです。

突然の終了、その理由は…

このように利用価値の高い「はこboon」ですが、2017年5月、突然「休止します」というプレスリリースがありました。

休止の理由ですが、ネット上の情報を総合すると、委託先のヤマト運輸との契約を更新できなかったということのようです。
ヤマト運輸といえば、増え続ける荷物に対してドライバー不足が深刻で、料金値上げ、時間指定や再配達のサービス縮小など、やむなくサービスダウンに踏み切っています。大口顧客に対しても強気で値上げ交渉をしていると伝えられており、格安の料金で荷物を運ぶ「はこboon」もこの流れに巻き込まれたのではないかと考えられます。

一応、今回は「休止」という形をとっており、素直にとらえれば復活を前提としているようです。ただ、自前で荷物を配達できない以上、どこかの運送会社に委託するしかないわけで、このご時世、交渉が難航することが予想されます。

休止時期は? ヤフオクからの申し込みが先に停止する

休止となる時期ですが、申し込み方によって異なります。

まず一般の荷物の場合、2017年7月10日17:59までに配送を申し込めばOKとのことです(実際の発送は8月9日まで)。

一方、ヤフオクで配送方法を「はこboon」に指定する場合ですが、6月中旬ごろから出品時にはこboonを指定できなくなります。また、落札後の調整の段階ではこboonを選択できなくなるのが6月中旬から7月初旬ごろだそうです。

ヤフオクを経由しなければ7/10まで手続き可能

はこboonは、ヤフオクへの出品時・落札後に配送手段「はこboon」を選択することで、ヤフオクからシームレスに配送を申し込むことができるようになっています。これが6月中旬以降利用できなくなるということです。

一方、ヤフオクに関係のない荷物は、7月10日まで新規に発送の申し込みが可能です。

ということで、ヤフオクを利用する場合でも、形式上「はこboon以外」の配送手段を選択しておいて、実際の配送に「はこboon」を利用する、という対応はできそうです。

6月中旬以降7月上旬については、ヤフオク経由ではなく一般の荷物として差し出すことで、かろうじて利用し続けることができそうです。

はこboon休止後、どうすればいいのか?

最大の問題は、はこboonの休止中、代わりにどのサービスを利用すればいいのか?ということです。

もちろん、金に糸目をつけなければ普通の宅急便でいいわけです。クオリティは間違いなく同等以上です。
ただ、特に軽くてかさばる荷物に関しては値上がりが激しくなります。宅急便はすでに値上げを表明しているだけに、下手をすると倍ぐらいの料金になることもあるでしょう。

ということで、比較的リーズナブルな代替サービスをいくつかピックアップしてみます。なお、クリックポストで送れる小型かつ薄型のもの(34×25×3cm以内かつ1kg以内)については、そもそも「はこboon」で送付することが少ないと思われるので対象から除外します。

中身の詰まった荷物に強い!ゆうパック

まずは宅急便と真っ向勝負している「ゆうパック」。知名度は抜群です。
発送可能なコンビニがローソン、ミニストップ、セイコーマートと宅急便より限られますが、一応24時間発送可能です。もちろん、平日の昼間に出歩ける人は郵便局からの発送もできます。

ゆうパックのポイントは、料金が重さによらず、大きさと送り先のみで決まるという点です。ちょうど、はこboonの真逆の料金体系ということになります。
ということは、かさばる衣類などを送るには最悪です。逆に得意なのは、大きさの割に中身の詰まっていて重いものですね。

ツマー
金塊とか送るのにいいね!

オットー
まあ、実際ヤフオクでありそうなのは、大量の書籍とかかね

なお、はこboonの休止を意識したのか、ヤフオクの商品を発送する際にのみ利用できる割安なサービス「ゆうパック(おてがる版)」がスタートしています。詳細は以下の記事をご覧ください。

2017年6月、ヤフオクの商品発送に新たなサービスが加わりました。日本郵便が提供する「ゆうパック(おてがる版)」と「ゆうパケット(おてがる版...

ヤフオク経由だと宅急便も少し安くなる

冒頭から「割高」と槍玉に挙げた本家・宅急便ですが、実はヤフオクで落札された商品を送る場合、通常料金より多少安く利用できます

「ヤフネコパック」というサービス名で提供されており、出品者が発送手段の選択肢の中にヤフネコパックを登録しておくことが前提です。

通常よりどの程度安くなるかは送り先とサイズによります。
最も安い「最近距離・60サイズ」だと通常656円が486円(170円引き)、距離も大きさも中程度の「東京→大阪・100サイズ」だと通常1196円が1112円(84円引き)などとなっています。割引は定率でも定額でもないようです。極端な例だと「北海道→沖縄・160サイズ」で通常4544円が2236円と半額以下になりますので、北海道や沖縄の方は活用してください。

はこboonと比較してみたところ、県外かつ近距離(東京→神奈川等)だと、同じ重量であればはこboonより安くつきます。ただし宅急便のほうは重量だけでなく梱包のサイズも料金に関係してくるので、一概に安いとはいえません。

遠距離ほどおトク!定形外郵便

最近だと、荷物を送るといえば宅急便かゆうパックかという発想になりますが、30年ぐらい前であれば真っ先に「郵便」という手段を考えたのではないでしょうか。

実は、普通の郵便物(定形外郵便)として、けっこう大きな物を送ることができます。しかも郵便物ですから料金は距離によらず一定で、遠距離になるほど相対的におトクになります。ただ、はこboonの休止に先立つ2017年6月に値上げがあり、クリックポスト規格におさまらない郵便物は大幅に高くなります。

定形外郵便で送れる最大の重さは4kgです。宅配便だと10kg以上でも送れるので力不足のようにも思いますが、衣類やおもちゃなど、かさばるわりに軽いものだと4kgで収まる場合も多いと思います。

サイズは3辺合計90cmまで送れます。これも、一見小さいように思えますが、小さめのミカン箱ならギリギリ送れるくらいのサイズです。「郵便」という言葉からは「手紙」をイメージしますが、厚みには制限がありません。

定形外郵便の料金は重量のみで決まり、規格外の場合、500g以内500円、1kg以内700円、2kg以内1020円、4kg以内1330円などとなっています。
500g以内を超えた場合、近距離ではあまり安いとはいえません。一方、遠距離になれば割安感が出てきます。
たとえば2kg、3辺80cmの荷物を東京から北海道へ送る場合。宅急便だと1304円、ゆうパックだと1160円、はこboonだと906円のところ、定形外郵便なら1020円で済みます。ちなみに都内宛だと宅急便が872円、ゆうパックが780円、はこboonが494円なので全然安くありません。

定形外郵便は追跡、補償がありません。この点を理由に定形外郵便を避ける人もいると思います。
しかし定形外郵便でも、160円を追加すれば「特定記録」という追跡オプションをつけることができます。郵便局の窓口で差し出す必要がありますが、発送と配達の記録をウェブで追跡できるようになります。
特定記録の場合、受取人への引き渡しは相手先のポスト投函が基本です。しかし、ポストに入らない郵便物は手渡しにならざるを得ないので、実質的には手渡しとなります。

本やCDなら、もっとおトクなゆうメール

定形外郵便は近距離の場合にあまり安くありませんでしたが、本やCDなど広義の「冊子」に限り、もっと安価な発送手段があります。それが日本郵便の「ゆうメール」です。定形外郵便と同じく、ゆうメールも規格外サイズについては2017年6月から値上がりすることになりましたが、それでもまだ利用価値はあります。

商品名から内容が分かりにくいのですが、昔は「冊子小包」と呼ばれていました。これなら分かりますよね。冊子を送る場合に限り利用できる、格安のサービスです。
ただ、名前が「ゆうメール」に変わっただけのことはあり、紙の冊子のほかに、CDやDVDなどのメディアも送れます。

最大3kgまでしか送れないのですが、大きさは(規格外の場合)3辺合計170cmまでOKなので実質的に無制限。そして気になる料金は、500g以内400円、1kg以内450円、2kg以内560円、3kg以内710円と、重くなればなるほど割安になります。送る物が本やCDなどであれば必ず選択肢に入れたいところです。

定形外郵便と同じく、追跡や補償はありませんが、160円払えば「特定記録」オプションをつけられる、というところは定形外郵便と同じです。
さらに、ゆうメールは着払いにすることが可能です(定形外郵便では不可)。手数料として21円かかりますが、着払いにすることにより、確実に受取人に手渡しされることになります。受取人宅のポストで盗難に遭うといった心配を安価に避けることができる裏技です。特定記録との併用も可能です。

ただ、ゆうメールのルールとして「中身が本やCDであることが分かるようにして発送すること」というのがあり、これが少々厄介です。
一番オーソドックスなのは「封筒の口を少し開けておく」という方法ですが、中身が破損するリスクが増します。包装の一部を無色透明にするという方法もありますが、適切な梱包材が入手できるか(あるいは自分で作るか)という問題があります。
一番安心なのは、郵便窓口で中身を見せてから封をするという方法です。これなら郵便局の人に「確かに中身は冊子ですね」と納得してもらえます。オットーは今年に入って2回、この方法で問題なく発送できました。が、この方法ではダメと言われることもあるようです。というのは、ルール上は「内容物の見本を提示すれば、中身が見えなくてもよい」となっているためです。つまり、同じ冊子を大量に送る場合を念頭においたルールなのです。一点モノの場合、本物を封筒の中に入れてしまえば「見本」は手元に残らず、したがってNGというわけです。

このように、ゆうメールは送れるものに制約があり、かつ梱包に若干の工夫が必要となりますが、うまく使えば格安で送れます。定形外郵便と同じく、特に遠方へ送る際に威力を発揮します。

遅いが安い、はこboon mini

最後に、ちょっと変わった配送サービス「はこboon mini」をご紹介します。
あれ? はこboonは休止するけど大丈夫?と思った方。ご安心を。miniのほうは継続します。

はこboon miniは、発送のみならず受け取りにもファミリーマートの店舗を利用するという、今までにないサービスです。
差出人がファミリーマートまで荷物を出しに行くのはいいとして、受取人が最寄りのファミリーマートまで荷物を取りに行かないといけない、というのは異例ですよね。

コンビニには一日に何度も配送トラックが来ます。この配送トラックにはこboon miniの荷物が便乗するわけです。はこboonはヤマト運輸に配送を委託していましたが、miniのほうはヤマト運輸に頼らず運ばれていきます。

どのくらいの荷物が送れるか?ですが、重さは10kgまで。大きさのほうは、ファミリーマートの店舗で無料配付されている「はこboon mini専用袋」に入るだけの大きさです。専用袋の大きさがイメージしづらいと思いますが、以下の公式記事を見ていただければ、だいぶ入りそうだという気になると思います。

専用袋 どれだけ入るか やってみた!(はこboon mini公式サイト)
https://mini.takuhai.jp/size/

靴の箱がちょうど1個入るぐらい、という表現が分かりやすいですね。ただ、袋なので形は柔軟に変えられますよ。

料金は送り先のみで決まり、最安500円です。東京→大阪でも500円なので割安感があります。

ただ、ファミリーマートまで受取人が取りにいく必要があるほか、遅いというデメリットがあります。一番早くても5日かかるそうです。休日を挟んだり、1日1回の集荷に間に合わなかったりするとさらに時間がかかります。遅いと分かっていても心配になります。
特にオークションの場合、落札者が「到着までに1週間近くかかる」ということを知らないと「まだ来ないのか」と不安になることもあるでしょう。念のため、時間がかかる旨を出品者から伝えるのがよいと思います。

終わりに

はこboon終了の知らせを受け、代替サービスについて検討してみました。

比較的小さな荷物については、他にも安く送る方法がありそうだと感じます。一方、4kgを超えるような大荷物になると、ゆうパックや宅急便など、いわゆる宅配便を頼るほかなさそうです。
ヤマト運輸が値上げを表明していることもありますし、これも時代の流れというか、今までが安すぎたと理解すればよいのでしょうか。はこboonはあくまで「休止」であって「廃止」ではないということになっていますが、復活したとしても、おそらく今までより高い料金になるのでしょう。

一方、はこboon miniのように、新たな発想で低料金を実現したサービスもありますので、こうした新サービスには引き続き期待したいと思います。

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