2017年9月、「優待ただ取り」我が家の狙い目銘柄6選

株主優待で年利3%
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「株主優待で年利3%」というカテゴリをぶち上げておきながら、しばらく記事を書いていませんでした。大変申し訳ありません。書きたいことは頭の中にたくさんあるのですが、記事にするだけの余裕がありません。

さて、直近でいうと9月末に権利確定を迎える銘柄が多くあります。一番多いのは3月末ですが、次に多いのが9月末かと思います。

このビッグイベントにおいて、ノーリスクでよりよい株主優待をゲットしたいわけですが、限られた資金をどこに投下するか? 我が家の例をご紹介します。

クロス取引とは?

未だにちゃんと解説していないのが申し訳ないのですが、我が家で主にやっているのが「クロス取引」という手法です。

ごく簡単に説明すると、株を買うと同時に、同数の株を空売りする(証券会社から株を借りて売る)ことで、株価が変動してもその影響を受けなくするというものです。

以下、やや不正確な表現も混じりますが、簡単に解説します。

たとえば権利確定日の9月26日に、株価1000円で現物株を100株購入するとします。
これと同時に100株を証券会社から借りて、それを売ります。株価1000円で買うのと同時に売るわけですから、間違いなく1株1000円で売れます。
そして9月27日。証券会社に借りた株を返します。この際、新たに100株買って返すのではなく、9月26日に買った100株を返済に充てます。したがって9月27日の株価がどうであれ、損得は発生しません。
これで現物株、借りた株ともにゼロになり、清算終了です。

以上のような一連の取引を「クロス取引」と呼んでいます。

株価変動のリスクはゼロですが、売買手数料は生じます。なので普段これを実行する意味はありません。
しかし権利確定日をまたいで現物株を保有していれば話は別です。株主優待の権利を得られるので、後日、株主優待が送られてきます。株主優待品の価値が手数料を上回ればトータルで得だ、ということになります。

2017年9月、我が家の注目株はこれ!

さて、それでは我が家の注目株をご紹介していきます。

なお、我が家では主にカブドットコム証券を利用しています。クロス取引を行うには、その証券会社がどれだけの貸株用在庫を持っているかが大きなポイントになるのですが、カブドットコム証券は銘柄数、在庫量ともにおそらく業界一だと思います。

以下銘柄は、記事執筆時点でカブドットコム証券に在庫がありました。

ヤマダ電機(9831)

まずは家電量販店のヤマダ電機です。記事執筆時点で株価584円、100株購入しても58400円とお手頃なのですが、100株保有で2000円分の自社商品券がもらえます。

カブドットコム証券の場合、100株をクロス取引すると取得コストが200円強なので、1800円弱の実収入となります。絶対的な金額は小さいものの、拘束される資金が6万円弱ということを考えると、効率はかなり高いといえます。6万円の投資で1800円の収入と考えると利率は実に3%です!

ヤマダ電機は利用しないよ!という方(私たち含む)も安心です。ヤフオクの落札相場を見ると、2000円の券は1700円ぐらいで売却できます。1500円弱の実収入を確保できる計算です。

オープンハウス(3288)

次に住宅販売のオープンハウスです。

株価3390円×100株で、何とクオカード3000円分がもらえます。かりに権利確定日に在庫が残っていたとすると、取得コストは700円弱で済み、実収入は2300円強。

34万円程度の資金で2300円の収入ですから、利率にすると約0.68%。「年3%」の目標からすると少ないようにも思えますが、資金は9月末には解放されるのですぐに「再投資」が可能で、同じようなことを年間数回繰り返せば年利3%に近付いていきます。

ANAホールディングス(9202)

その次は大手航空会社のANAホールディングスです。航空会社の株主優待券は昔から有名ですよね。ANAの場合、正確には「優待券」とは呼ばないのですが、面倒なので「優待券」と書きます。

こちら、4000株までは1000株ごとに優待券1枚がもらえます。それを超えると保有株数が増えても優待券の枚数はあまり増えなくなっていくので、4000株保有するのが最も高効率です(株数を多くするほうが売買手数料=取得コスト的に有利なため)。

4000株の購入に約166万円かかりますが、優待券が4枚もらえます。166万円は用意できない!という場合、優待券の枚数は減りますが最低1000株(41万円)からOKです。

航空会社の株主優待券を売却するばあい、価格の季節変動が非常に大きいのですが、売却先にヤフオクを含めれば、有効期限までに1枚3000円で売れるタイミングがあると思います。
かりに1枚あたり3000円で売れたとすると、4000株の取得コストが最安で2200円程度になるので、実収入は9800円。「利率」は約0.59%。まずまずです。

新東工業(6339)

お次は新東(しんとう)工業です。株主優待目当ての投資をしていて初めて名前を知った会社というのは多くありますが、ここもその一つです。
せっかくなので事業内容をご紹介しますと、鋳造機械製造のトップ企業なのだそうです。自動車、造船、建設機械といった業界が顧客だとのこと。地味ですが、日本の工業生産を支えているのだと思います。

100株保有(約12万円)で1000円分のクオカードがもらえます。取得コストは最安400円程度なので実収入は約600円、利率にして0.5%程度です。たかが600円、されど600円。

3年以上継続保有すると2000円分もらえるそうですので、1株継続保有を検討しています。ただ、最近は株主優待をやめるという会社もちらほらあるので、3年後どうなっているか、ちょっと心配です。

第一興商(7458)

打って変わって、次は第一興商。カラオケ「ビッグエコー」などでおなじみですね。

そのイメージに違わず、株主優待でもらえるのはビッグエコー等で利用できる5000円分の自社商品券です。ヤフオクで売却すると3700円程度にはなりそうです。
株価は約5400円×100株と若干値が張りますが、取得コスト1200円を差し引いて2500円の実収入です。利率にして約0.46%。銀行の預金とは比べ物になりません。

稲畑産業(8098)

またも知らない名前が出てきました(関係者の方、申し訳ありません)。稲畑(いなばた)産業です。
住友化学系の化学専門商社だそうですが、これを聞いてもピンときません。ただ設立が1918年、上場が1961年、東証1部上場ということで、その筋の人からすれば「お前、稲畑産業知らないの?モグリ?」と言われるような企業なのだと思います。

100株以上の保有でクオカードがもらえます。3年未満だと1000円分、3年以上だと2000円分です。長期保有してみようかという気になりますね。
現在の株価が1600円弱です。一方、取得コストが最安で400円程度ですので実収入は約600円。利率換算すると0.38%程度にはなるのですが、10倍投資しても優待品が10倍になるわけではないので、「塵も積もれば」という感じですね。

まだまだありますが…

9月決算の企業は多くあり、このほかにも資金があればクロスしたいと思う銘柄はいくつかあります。しかし私たちの場合、上記銘柄で資金が尽きる計算です。

ちなみにここから先、つまり「買いたいけど買えない」銘柄としては、TOKAIホールディングス(3167)、平和不動産(8803)、ゼンショーホールディングス(7550)、日本航空(9201)、長谷川香料(4958)などがあります。
特にゼンショーと日本航空は、「利率」こそ前述の銘柄に劣るものの、資金を大量投下すれば絶対的には多額のリターンを得られるので、資金に余裕のある方は狙ってみてはいかがでしょうか。

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本記事をお読みいただき、ありがとうございました。

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