「乾かない」を解消!自分でできる、ドラム式洗濯乾燥機「裏」お掃除ガイド

兼業主夫は昼間に洗濯できませんし、忙しい朝に洗って干すというのも大変です。

24時間いつでも洗濯でき、スイッチ一つで洗濯から乾燥まで済んでしまう洗濯乾燥機はまさに生活必需品です。

しかし、何年か使っていると乾燥機能が段々低下してきて、洗濯物がなかなか乾かなくなってきます

大抵の場合、しかるべき場所を清掃すれば機能は復活するのですが、そのメニューは様々。
取扱説明書に載っていない「裏メニュー」も多くあります。

このページでは、パナソニックのドラム式ヒートポンプ洗濯乾燥機NA-VR3500(2008年モデル)を例に、素人が自分でできる範囲で、どんな掃除をどの程度やれば乾燥機能を維持できるのか、ご紹介したいと思います。

簡単な順にご紹介します。また、手順が複雑なものは別記事で方法をご紹介していきます。

清掃の頻度については「乾燥機能を毎日使った場合」を前提に書いています
たとえば週1回しか乾燥機能を使わない方は、その分、差し引いて考えてください。

乾燥したら毎回必ず! フィルターの埃取り

まず基本中の基本は、乾燥機能を使った後に必ずやるべき「乾燥フィルター」の清掃です。

もし、「そんなの聞いてないよ」と思った方。
今すぐ掃除してください。10秒でできます

このフィルターは洗濯機の上面にあります。ガバッと引き上げると外れます。

乾燥を終えると、ここに埃がたまります。
洗濯物の種類にもよりますが、新しい衣類ほど大量の埃が発生します。

この埃を取り除きます。

歯ブラシを使えば一番いいのでしょうが、日々の掃除は手で十分です。

まずは大まかに埃を集めて丸めます。
あとは雪だるま作りの要領で、フィルターに残った埃をまとめていきます

取扱説明書では「目詰まりしている場合は水洗い」となっていますが、そこまでする必要は感じません。

乾燥フィルター(奥)も時々は掃除を

乾燥フィルターを取り外すと、本体側にもう1つのフィルターがあります。

取説によると「乾燥フィルター(奥)」と呼ぶようです。

このフィルターも時々は掃除しましょう。

といっても、普段は「埃でこすって埃を取る」という方法で十分だと思います。

乾燥フィルター(奥)は、ネジを回せば簡単に取り外せます。

取り外せば洗濯機の内部もある程度清掃できます。が、実感できるほどの効果はありません。

乾燥機能に影響はないが…排水フィルターも掃除しよう

取説で「乾燥したら毎回掃除」と指示されているものは2つあります。

1つは上記でご紹介した「乾燥フィルター」ですが、もう1つが「排水フィルター」です。

上の写真の赤丸部分を開くと、このようなものが出てきます。

私たちの経験からいって、排水フィルターの方は、乾燥のたびに掃除する必要はないと思います。月に1回程度で十分です。

ただし、これからご紹介する大がかりな掃除をやった場合、最後に必ず排水フィルターを清掃してください

排水フィルターには何が溜まる?

排水フィルターは、文字どおり、洗濯排水に含まれるゴミをキャッチするためにあります。

衣類に付着した髪の毛なんかが溜まるのかな?というイメージですよね。

が、実際に何が溜まっているかと見てみると、その大半は乾燥機能に由来する埃です。

乾燥時に発生した埃の一部が、乾燥フィルターまで達せずにドラムのほうに落ちてきて、それが次回の洗濯時に排水フィルターへ流れてくるようなのです。

大半の埃は乾燥フィルターのほうへ流れるので、通常、排水フィルターに溜まる埃はごく少量です。

しかし、このページで後に紹介するような大々的な清掃を行うと、溜まっていた埃が洗濯機の内部に大量に落ちることがあります。時にそれは、排水フィルターを完全に埋めつくすほどの量になります。

このまま洗濯すると、排水ができなかったり、埃が洗濯物のほうに逆流したりと、大変なことになります。

ですので、大規模な掃除をした後は、洗濯物を入れずに数分間の洗濯を行い、1分ぐらい脱水をかけてから排水フィルターを掃除しましょう

ドラムの縁や蓋に埃が溜まっていませんか?

さて、次のチェックポイントです。

1ヶ月に一度程度、洗濯機の前面扉を開けて、ドラムの縁や蓋の周辺に埃が溜まっていないか、見てみてください。

私たちは結構まじめに手入れをしているつもりだったのですが、ドラムの縁の埃は見落としていました。

金属製のドラムと樹脂製の本体の隙間を埋めるかのように、ぎっしり埃が詰まっていました。

割り箸などでこすりとると、圧縮された埃が紐のようにつながって取り除けます。

乾燥運転後だというのに、その埃はじっとり湿っており、これが乾燥の邪魔をしていたことは想像に難くありません。

すぐに埃が溜まることはありませんが、時々気にしてみてください。

ドアのゴムパッキン周辺にも意外に埃が溜まりますよ

温風の通り道を掃除する

この辺から取扱説明書に載っていない内容になってきます。

乾燥フィルターを取り外したとき、温風の出てくる穴を覗きこんでみてください。
懐中電灯で照らしてみるとベターです。

中に埃が溜まっているのが見えるのではないでしょうか?

この埃は温風の通り道を塞ぎ、また湿気を帯びて乾燥の邪魔をします。

放置しておくと密度が高くなってきて、取り除きにくく厄介な存在になります。

これを取り除くにはどうしたらいいか?

みんな苦労していますが、基本は「ほじくり出す」ことになります。

月1回程度やっておけばよいかと思います。

何でほじくり出すか

我が家では以前、針金ハンガーを使い、埃を突っついて剥がしていました。

乾燥機を運転しながら突っつけば、剥がれた埃が風に乗って飛び出てきます。

ただし、奥まで針金を差し込むと回転中のドラムに当たり故障の原因になりますので、おすすめはしません。

菜箸を使って摘み取る人もいるようです。

我が家でも試してみましたが、奥の方の埃はとれませんし、箸を内部に落としてしまったらアウトなので、最近は使っていません。

安全を考えれば「そぎ落とす」がベターか

ここまでは、埃を「ほじくり出す」ことを考えてきました。

とれそうでとれない埃がごっそりとれると気持ちがいいので、そうしたくなるのが自然です。

しかし、万一の故障を防ぐには、「ほじくり出す」のではなく「そぎ落とす」のがベターではないか?と気付きました。
つまり、埃を剥がして、洗濯乾燥機の内部に落とすということです。

内部に落ちた埃は、次回洗濯時に排水フィルターに引っかかり、取り除くことができます。

手の動きが単純になる分、棒状のものを機内に落としてしまうリスクが軽減されます。

機種によっては、埃をそぎ落とすための専用ブラシもあります
適合する機種ならば、間違いなくこれがベストな選択です。

実際に購入してみましたので参考にしてみてください。

我が家の洗濯乾燥機、パナソニックのNA-VR3500。乾燥機能が徐々に落ちてきて、へたをすると乾燥終了までに10時間かかるという有様でした。...

覚悟を決めれば「水洗い」が簡単・確実

実は、こんな苦労をしなくても、簡単かつ確実に風の通り道の埃を取り除く方法があります。

それは「洗濯機内部の水洗い」です。

この方法、当ブログの前身となるブログで、コメント欄に寄せられた経験談が元ネタとなっています。

洗濯機の内部、普段は水の通らない場所にわざと水をぶっかけるのですから、故障しても文句は言えません。

怖いです。私たちも数年間ためらいました(が、最近ついに実行しました)。

自己責任でお願いします

洗っていいのは「風の出口」だけ!

水洗いしていいのは温風の出口、つまり乾燥フィルターを取り外したところにある手前側の穴です。

風が吸い込まれていく「乾燥フィルター(奥)」のほうは水洗いしてはいけません

なので、まずは乾燥フィルター(奥)のほうにタオルを詰め、誤ってそちらへ水が入らないようにガードします。

その後、脱水運転を始め、ドラムが回っている状態で手前側の穴の中を水洗いします

簡単なのは、水道の栓を閉めてから洗濯機につながっている給水ホースを蛇口から外し、ホース先端を穴の中に突っ込んで、水栓を開くことです。

心ゆくまで流したら(といっても1分程度で十分でしょうが)、脱水をやめて洗濯機を空回し(洗濯物なしで洗濯運転)し、再び脱水して、排水フィルターを見てみてください

結構な量の埃がとれているのではないでしょうか?

いきなりは危険か?

この方法は埃がよくとれそうですが、数年間一度も掃除していない状態でいきなりこれをやると、埃が大量にとれすぎて排水管が詰まったり、逆に埃が頑固すぎてとれなかったりということも考えられます。

これまで温風の通り道を掃除してこなかった人は、まず、埃を「ほじくり出す」あるいは「そぎ落とす」作業を一度やりましょう

埃を多少減らした上で、1ヶ月に1回程度、定期的に水洗いをすれば、まだ若い埃があっさりと落ちてくれるものと思います。

溜まってしまった埃を徹底的に取る! 前面分解

購入後に上記のメニューを欠かさず実行していれば、温風の通り道に埃が溜まって風が通らなくなるということは稀かと思います。

ただ、購入後数年間何もせず、今、この記事を読んで初めて掃除をする方もいらっしゃると思います。

また、温風ダクトの構造上、水洗いや「ほじくり」ではなかなか取れない埃もあります。

そうした埃は、温風の通り道を直接邪魔することはないのですが、乾燥機の中に湿った綿埃があるのでは、どうしても効率は落ちますよね。

そこで、徹底的に埃を取りたいなら、洗濯機の前面カバーを取り外して「分解清掃」することになります。

実際に分解掃除した記録は以下の記事にまとめてあります。

洗濯機を引き出す必要もなく、慣れれば30分以内で済みますので、半年~1年に1回ぐらい掃除するとよいと思います。

我が家ではパナソニックの「ななめドラム」式洗濯乾燥機NA-VR3500を愛用しています。兼業主夫ですから平日は昼間に洗濯ができず、この7年間...

保証期間内はやらないのが無難

カバーを取り外すだけとはいえ、勝手に分解すればメーカー保証や延長保証を受けられなくなります。

なので、よほど自信がない限り、保証期間内は分解しないのがよいと思います。

保証期間内に洗濯物が乾きにくくなってきたら、まずはメーカー修理を依頼するべきです。

ふつう、メーカー保証は「通常使用における経年劣化」は有償修理になるという決まりです。

が、私たちの経験上、「乾きが悪い」と訴えれば無償で修理してもらえました

1回目は「乾きが悪い」と訴えたところ、ヒートポンプユニットを無償で全交換してもらえました

また2回目は、乾燥時に風を作り出すファンが回らなくなってしまったのですが、ファンユニットの無償交換とともに、前面の分解清掃もやってもらえました。

2回ともメーカー保証は切れており、家電店で加入した5年間の延長保証による無償修理となりました。

それでも直らないときの最終手段、背面分解

前面を分解して埃を取っても、なお乾燥が遅い。

こうなると残る手段は一つ、背面カバーを外して分解清掃するしかありません。

ターゲットは「ヒートポンプユニット」です。

背面下部にあり、湿った空気を冷やして結露させ水分を分離し、乾燥した空気を再度温めてドラムに送り込みます。

いってみればエアコンを内蔵しているようなものです。

エアコンのフィルターにあたるのが、冒頭で「毎回掃除してください」と紹介したアレです。

しかしフィルターを通過した細かな埃がヒートポンプユニットの内部に溜まり、次第に「冷房」の効率が落ちていきます。

この細かい埃を除去しようというのが、ここで紹介する背面分解の主な目的です。

実際やってみた記録は以下の記事にまとめてあります。

洗濯機の背面に入り込むまでが長く、半日がかりでした。

我が家の洗濯乾燥機、パナソニックのNA-VR3500。毎日のように乾燥機能を使っていたのですが、購入後8年にして、何度目かの「乾かない病」に...

ここまで書いてきた他の清掃を怠っていないのであれば、年に1回ぐらいやっておけば、十分に乾燥機能を維持できると思います。

大変なだけあって、効果は劇的です。

購入後9年以上経過している機種ですが、バスタオルを2枚、3枚と入れても3時間ほどで乾燥が終わります!

清掃前は10時間かかることもあったので、その差は歴然です。

ちなみにメーカーに修理を頼むと、ヒートポンプユニットの内部を清掃するのではなく、ユニットごと交換してしまうことが多いと思います。

我が家の機種で、ヒートポンプユニットの交換を(有償修理で)お願いすると、4万円強かかるようです。

保証期間内でタダで済むなら全交換でもいいのですが、分解清掃だけで十分に機能は回復するので、廃棄物を減らすという観点からも分解清掃がベターではないかと思います。

終わりに:洗濯乾燥機は発展途上?

以上、洗濯乾燥機のメンテナンスについて、取説にあることないこと、全部紹介しました。

ここまで手のかかる家電も珍しいと思いますが、買えば1台20万の世界ですから、きちんと手入れして長く使いたいですよね。

これは人類史上初の試練だ(多分)

以下はオットーの個人的見解です。

ふつうに乾燥機能を使っているだけで内部に埃が溜まってしまい、最終的に乾燥機能が著しく低下するということについて、メーカーは負い目を感じているのではないでしょうか。

このページで紹介しているようなメンテナンスを、ユーザーが自分でできる構造になっていればいいのですが、実際にはそうなっていないわけです。

しかし、取説に書かれたメンテナンスだけを行って乾燥機能を毎日1回使用すれば、大抵の場合、2、3年もすれば乾燥機能が大幅に低下すると思われます。

洗濯乾燥機の製品寿命が何年と想定されているか分かりませんが、2、3年で買い替えるのが一般的とは思えません。

なのに2、3年で主な機能が大幅に低下してしまう。

メーカーも内心「失敗したなー」と思っているのではないか?と想像します。

パナソニックの最新機種では、ご紹介したとおり、温風の通り道を掃除する専用ブラシを別売りしています。

またヒートポンプユニットについても「自動お掃除機能」がついているようです。

裏を返せば、それ以前の機種にはこうした工夫が欠けており、それゆえ、ユーザーが工夫して清掃するか、諦めてメーカー修理を頼むしかないという状況になっているのだと思います。

洗濯乾燥機という商品ジャンルはそこまで新しいものではないと思うのですが、実際には発展途上だった。

そういうことだと理解しています。

文句を言っても始まりません。

大袈裟に言えば、「洗濯乾燥機の内部がこうなる」ということは、人類史上、誰もが未経験だったわけです。

最新機種を羨望のまなざしで見つめつつ、今ある機械を大事に使っていきましょう。

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