子供にこそ本物を!話題の手動鉛筆削りを買いました

育児・介護

小1の子を持つ親です(今さら)。
恥ずかしながら、昨日まで家に据え置き型の鉛筆削りがありませんでした。

入学から半年、遅まきながら据え置き型の鉛筆削りを購入しました。
迷った末に購入したのが「これ、子供向けじゃないよね」という商品なのですが、結果的には満足しています。

小学1年生の「鉛筆問題」

冒頭に書いたとおり、我が家には据え置き型の鉛筆削りというものがありませんでした。携帯型の小さいのは2つあり、幼稚園のときはそれで事足りていたので、入学を機に買おうとは思いませんでした。

しかし、据え置き型に比べると削りにくいのは事実です。削れるには削れるが、削ったと思ったら根元から芯が折れる、といったこともしばしばです。

それより深刻なのは、入学から半年過ぎても、ムスコーが「自分で鉛筆を削る」という習慣を身に付けないことです。「それは小学生の仕事だから」と言うのですが、本人はその気になりません。

その他、「授業中によく鉛筆を床に落とすので、そのたびに芯が折れ、鉛筆が足りなくなる(から友達に借りている)」というので、鉛筆の本数を増やさねば、という話もありました。

もろもろの問題を考えていて、これは鉛筆削りを替えれば解決するのでは?と思ったわけです。

小学1年生向け鉛筆削り、何を基準に選ぶ?

機種選定を任されたのはオットーです。さて、どんな鉛筆削りを選べばよいのか。

まず「電動か手動か」という大きな分かれ道がありますが、オットーは最初から手動にしようと考えていました。
「電動は高いから」という理由もありますが(←あるのか!)、電動だと「削り終わり」のタイミングが分かりにくく、削りすぎてしまうという印象があります。また、「自分で削っている」という実感がわきにくいように感じます。手回しの、あの「今、自分で鉛筆を削っている」という感覚を大事にしたいと思いました。

しかし、手動に限っても選択肢は相当あるということが分かりました。単にメーカーが違うだけではなく、それぞれに小学生向けの便利機能を搭載しているのです。

以下では、数々の便利機能のうち、主なものをピックアップしてみます。

「鉛筆挟み」があるかどうか

まず、機種による最も大きな違いは、「鉛筆挟み」の有無です。

手動の鉛筆削りでは、鉛筆を差し込む前に2つのつまみを手で挟み、鉛筆の刺さる穴を確保してやります。洗濯ばさみを手で押し広げるような感じですね。

何と、最近の鉛筆削りでは、手動なのにこの「鉛筆挟み」がないものが結構あるのです。

実際に使ったことがないのでよく分かりませんが、単に鉛筆を突っ込んでハンドルを正転させると鉛筆が削れ、ハンドルを逆転させると鉛筆が出てくるのだそうです。たしかにこのほうが簡単、単純です。

芯の形状と太さ

次に、削り終わった際の芯の太さについて。

大人の感覚では、削り立ての鉛筆は芯の先端が針のように細くなっているものです。
ところが、それでは小さな子供には危険だ!ということで、結構な数の鉛筆削りには、わざわざ先端を鈍角に削り上げるという機能が備わっているのです。
鈍角に仕上げることで芯を折れにくくする効果もあるとのこと。確かに、芯の先端が1、2mmが折れてしまうことはよく経験します。

このような観点とは別に、色鉛筆などを削る際には先端をあまり細くしたくないというニーズもあります。
こうしたニーズに応えるため、芯の先端の細さを数段階に調節できるという鉛筆削りも多くあります。
オットーが小学生時代に使っていた鉛筆削りも、オレンジ色のボタンを押すことで先端を太く削ることができました。これと同じような機能だと思われます。

その他の子供向け機能

その他、子供向け機能としては以下のようなものがあります。

  • 軽い力で削れる
  • 削りカスが飛び散らない(ゴミ入れにロックがかかっているetc.)
  • 無駄削り防止
  • カラーバリエーション
  • 太い鉛筆でも削れる

私たちの選択は「王道」

以上のように様々な機能があり、「全部入り」の機種は存在しないので、さてどうするか、ということになります。

子供向け機能について私たちなりに取捨選択を行ったところ、必須と思われたのは芯の太さの調節機能です。色鉛筆を削ることもあるので、「通常」「太め」の2段階はあったほうがいいと考えました。

その他の機能については、「あればうれしいが、必須ではない」と考えました。特に「安全」「簡単」に関わる機能については不要だと思います。私たちが小学生のころには、そんな甘っちょろい機能はなかったのですから。

また、これは機能というよりイメージなのですが、「子供にも削りやすい」と謳った製品の写真をいくつか見たところ、多くの製品は全面プラスチックといった外見で、いかにも軽そうなのです。そこに違和感を覚えました。
実際には適度な重みを持つ製品もあるのかもしれませんが、私たちの思う「据え置き型の手動鉛筆削り」のイメージにどうも合わない外見で、「○○賞受賞!」と謳った製品を含め、購入に踏み切れませんでした。

プレミアムの上を行くロイヤル

ということで結論を。私たちが選んだのはこの機種です。

カール事務器の「エンゼル5 ロイヤル」という製品です。見るからに王道をいく鉛筆削りで、2011年の日本文具大賞(機能部門)を受賞。登場時には質実剛健さが話題になったそうです。
ちなみに「エンゼル5 プレミアム」という姉妹品もあり、鉛筆削りを比較したサイトでよく出てくるのはこちらですが、プレミアムには芯の太さを調節する機能がありません。プレミアムよりロイヤルのほうが上ということです。お間違えないよう。

この製品は、特に子供をターゲットにしたものではありません。芯の太さ調節(2段階)はできますが、その他、子供受けしそうな機能はありません。いちおうカラーバリエーションはありますが、最小限の2色展開です。

その代わり、この製品は「本物志向」です。日本製で、刃の切れ味にこだわっており、ボディには鉄を使用して重みを出しています。長持ちすることを目標に設計されているそうです。いかにも高級そうですが、実売価格は2000円そこそこです。

一見すると大人向け製品のように思えますが、大人が使いやすいもの、大人が使って心地いいものは「本物」であって、子供が使ってもその良さを感じられるのではないか?と思ったのです。

慣れない子供には、手動の鉛筆削りは削りにくいのかもしれません。これに対し、多くの子供向け鉛筆削りは「削る力が小さくて済むよう設計する」というアプローチをとっています。
一方で本製品は、「刃の切れ味をよくする」「本体を重くして安定させる」といった手法をとっており、結果的に子供にも削りやすいものに仕上がっているように思います。

使ってみたら、大人も子供もハマった!

ということで早速買って使ってみました。

正解ですね。鉛筆を削るのがこんなに楽しいとは! それはムスコーを含め家族全員が思ったところで、しばらくは鉛筆削りと「削れていない鉛筆」の奪い合いになりました。この楽しさが、鉛筆を削る習慣に結びつけばいいなと思います。

子供のころ使っていた鉛筆削りはもう少しハンドルが重かった気がするのですが、この製品は軽々と削れます。よく切れる刃だからでしょうか。
削り終わるとさらにハンドルが軽くなり、無駄に削りすぎないようにできています。特に「無駄削り防止機能つき」とは書いていないのですが、そういえば手動の鉛筆削りは昔からこうでした。

そして何より感動的なのが削り終わった際の鉛筆の形状。絶妙なとがり具合で、芯の先まで気持ちよく円錐形です。
まあ、どの鉛筆削りで削っても円錐っぽい形にはなるのですが、携帯型の鉛筆削りだと、木の露出している部分の長さが短めになりますよね。それが何となくカッコ悪いな、やっぱり据え置き型でないと…などと子供心に思っていたことを思い出しました。

ハンドルを空回しすると引っ張り出した部分が元に戻るんだよ、などという簡単な使い方をムスコーに教えたところ、さっそく手を挟んだというのはお約束の展開ですが、別に怪我をするほどのこともないので平気です。自分たちがそうであったように、心配しなくたって、小学生なら普通に使えるんですよ

最終的には親御さんの考え方次第だと思いますが、子供だから子供用を…というのではなく、こういう「本物」を最初から使うというのもアリではないか。私たちはそう思いました。

子サイトはじめました!
本記事をお読みいただき、ありがとうございました。

全くの素人が持ち家を売り、賃貸へ引っ越した記録を時系列でまとめたサイトを運営しています。
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