メルカリではスキー板も多数売買されていますが、いざ出品する側になったとき、さてこれをどう送ろうか?と悩みます。
結論からいうと、らくらくメルカリ便でスキー板を送ることは可能です。
しかも料金は、上限が120サイズ160サイズです!
ただし、この事実は、当のヤマト運輸内でも完全には周知されていないようです。
利用者の側でも注意を払わないと、余計な料金を支払ったり、引き受けを断られたりということがありそうです。
「らくらく」vs「ゆうゆう」 実はサイズの上限が違う
私はメルカリで商品を売った際、「余程のことがない限りは匿名配送」と思っています。
自ずと、選択肢はヤマト運輸の「らくらくメルカリ便」か日本郵便の「ゆうゆうメルカリ便」の二択となります。
両者で大きく違うのが、サイズの上限です。
ゆうゆうメルカリ便は上限が170サイズである一方、らくらくメルカリ便は200サイズまで対応しています。
スキー板を送るとなると、170サイズに収まらない可能性があり、その場合は自動的にらくらくメルカリ便を選択することになります。
今回、私たちが送ろうとしたのは子供用のスキー板だったので、ギリギリ160サイズに収まりました(当時、らくらくメルカリ便の上限は160サイズでした)。
スキー板を宅急便で送るとどうなる?
さて、メルカリのことは一旦忘れ、スキー場などへスキー板を送る場面を考えてみます。
宅急便でスキー板って送れますか?と尋ねられたら、大抵の人は即答で「送れるよ」と答えると思います。
「スキー宅急便」というロゴを見たことがある人も多いでしょう。
確かに、宅急便でスキー板を送ることはできます。
しかし、通常の宅急便とは少し違う点があります。
スキー板の料金は「最大160サイズ」
通常の宅急便は200サイズ、すなわち3辺(縦・横・高さ)の合計が200cm以内まで引き受けてもらうことができます。
男性用のスキー板は一般的に160~170cm程度の長さがあるそうです。
バッグに入れて、縦・横・高さの合計が200サイズに収まるかは結構微妙なところです。
長いスキー板は宅急便で送れないのか?と思いますよね。
実は、宅急便には「大型レジャー用品」に関する特別なルールがあり、「スキー板1組」については、3辺合計が140cmを超えると一律「160サイズ」の料金が適用となります。
さらに、本来ならそもそも宅急便で送れない「3辺合計200cm超」のスキー板も、160サイズの料金で送れることになっています。
専用カバーが必要
ただし、このルールが適用されるためには条件があります。
スキー板には、ヤマト運輸で販売している専用カバーをかける必要があります。
専用カバーは400円で、ヤマト運輸の営業所などで売られています。ネットで注文し、ドライバーに届けてもらうこともできます。
スキー板を入れるバッグを持っている場合、バッグのまま(専用カバーをかけないで)発送することはできないのか?と思いますが、ヤマト運輸のウェブサイトを読む限りは「不可」です。
バッグの上から専用カバーをかけることになります。
スキー板を「ダンボールなどで送る場合は宅急便と同様の料金体系となります」という注記がありますので、専用カバーをかけない場合、3辺200cm以内であれば送れる可能性があるものの、料金は実寸により計算されます。
これだと専用カバー代は浮きますが、160サイズに収まらない場合(大抵は収まらないと思います)、送料は割高となります。
らくらくメルカリ便もスキー板の特例は有効?
以上、一般の宅急便を出す際の「スキー板の特例」を説明しました。
ここまではウェブサイトを見れば誰でも答えが出せます。
問題はここからです。
同じヤマト運輸の「らくらくメルカリ便」でスキー板を送る場合、上記の特例が適用されるのでしょうか?
結論から書くと「YES」です(2021年11月現在)。
らくらくメルカリ便でも、専用カバーをかけて発送すれば、160サイズを超えても160サイズの料金が適用となります。
ここでいう「160サイズの料金」とは「らくらくメルカリ便の160サイズの料金」と思われます。
2024年4月現在では、全国どこからどこへ送っても1700円となります。
現場には浸透していない?
しかし現実問題として、「スキー宅急便の料金は上限160サイズ」ということが、全国のヤマト運輸の営業所に浸透していないようです。
実際、以下のような「事件」がありましたのでご紹介します。
時期は2021年11月頃、当時スキー宅急便の上限は120サイズでした。
メルカリで息子の古いスキー板とストックが売れたので、発送することになりました。
スキー板を入れるバッグは商品に含まれないので、当初「どうやって梱包して送ろうか?」と悩みました。
そこで調べてみるとスキー宅急便の専用カバーというものがあったので、プチプチでくるんで専用カバーに入れれば発送できそうだ、と分かりました。
専用カバーをヤマトのドライバーから購入し、梱包が済んだところで発送です。
家からヤマト運輸の営業所までは結構遠いので、近くのコンビニから発送することにしました。
コンビニからの発送だと、その場では「スキー宅急便扱いになるのかどうか」が分かりません。
その日の夜、メルカリのアプリ上で確認してみると、恐れていたことが起きました。
「宅急便 160サイズ」という表示になっていたのです。
これすなわち、スキー宅急便扱いになっていないということ(※当時、スキー宅急便として扱われる荷物の料金は上限120サイズであったため)。
ヤマト運輸に問い合わせ→やっぱり間違いでした!
これを見て、直ちにヤマト運輸のお問い合わせフォームから調査を依頼しました。
翌日の朝、最寄りの宅急便センターから早速電話が来ました。
開口一番「間違いでした」とのことで、らくらくメルカリ便であっても、要件を満たしている荷物はスキー宅急便扱いになるということを確認できました。
ただ今回は、早期に申告したために、これだけスムーズな返答となった可能性があります。
言い換えると、配達が終わってしばらくしてから申告したのでは、「間違いでした」とすんなり認めてもらえないのではないか?との懸念があります。
なぜなら、配達が完了した時点で、荷物がヤマト運輸の手を離れてしまっているからです。
配達完了後に「専用カバーに入れてスキー板を送ったのですが」と申告しても、本当に専用カバーに入っていたのか、確認のしようがありません。
このページを読まれた方、自衛が必要ですよ。
そもそも間違いが起きないようにヤマト直営店に持ち込む(間違っていたらその場で指摘する)、発送時点で確認できない場合にはアプリ上で「サイズ判定結果」をこまめに確認する、といった対応が無難です。
返金は申告制
ちなみに返金方法ですが、全自動ではありません。
まず、ヤマト運輸からメルカリ事務局へ通知がいき、それを受けて事務局から利用者(私)へ個別メッセージが届きます。
取引完了後(お互いの評価が終わって代金が入ってきた段階)に事務局へ連絡せよとのことでした。
無事に荷物は先方へ届き、代金が自分の手元に入ったところでメッセージに返信。
するとほどなく、送料の差額分(払いすぎた分)が追加で入金され、精算終了です。
一連のやり取りの中で、メルカリ事務局からも「今回の取り扱いは誤りでした」とのコメントをもらっていますので、スキー板の扱いについて、らくらくメルカリ便でも通常の宅急便と同様であることは間違いないといえるでしょう。
まとめ:ひとまず、専用カバーは必須です
以上、らくらくメルカリ便でスキー板を送る際の注意点についてご紹介しました。
本文中でも触れましたが、まずはヤマト運輸の専用カバーを入手し、これに入れて送るということが必須です。
その上で、160サイズより高額の配送料を請求された場合には、速やかに問い合わせるのがよいでしょう。
コメント