2019年のGWに、ムスコー(9歳)をJALの国内線に一人で乗せました。
いろいろ発見がありましたので、メモ代わりに記しておきます。
同じようなことをする方の参考になれば幸いです。
航空券の予約
航空券の予約は、大人と同様にできます。
ただし、6歳・7歳の子が単独で搭乗する場合には、オンラインでの予約はできず、後述する「JALスマイルサポートデスク」への電話が必要です。
発案が遅く、ファーストクラスが1席だけ空いているという状況だったので、奮発してファーストクラスを予約です!
航空券の購入
航空券の購入も、9歳であれば大人と同様にオンラインでできます。
6歳・7歳の子の場合も、購入手続きは電話で可能と思われます。
航空券番号はすぐ出てくるように!
ただ、これは子供単独での搭乗に限らない注意点ですが、オンラインで航空券を購入する場合、「航空券番号」を控えることが必須です。(当時は「確認番号」と呼ばれていましたが、基本的な考え方は同じだと思います。)
最近の航空券はチケットレス(eチケット)が主流ですが、それだけに「本人確認」が重要になっています。
その本人確認のための番号が「航空券番号」です。
認証のための情報ですから、「忘れました」では通用しません
クレジットカードで購入した場合には、カードの呈示で航空券番号を検索してもらえるようです(ウェブサイトから自分で検索することも可能です)。
が、最悪、これを忘れたら飛行機に乗れない、くらいの重要な番号だと思ってください。
この重要な航空券番号ですが、オンラインで購入すると、購入完了時に一度表示されておしまいです。
また、直後に届く「購入内容のお知らせ」というメールにも記されていますが、メールでのお知らせはこの1通だけです。
旅行会社等で購入した場合は、購入後に受け取るチケット状のものに確認番号が書いてあり、これが唯一の手がかりとなります。
いずれにしても、当日、聞かれたらすぐに答えられるように準備しておかないと、焦ること必至です。
…はい、私のことです
私の場合、当日、空港で航空券番号を尋ねられたのですが即答できませんでした。
メールを検索するも、気が動転しており、予約番号しか見つけることができません。
「お子様の身分証明書などで…」と言われたものの、かすかな記憶を便りにタブレット端末を操作したところ、半ば無意識で購入完了画面のスクリーンショットを保存しており、事なきを得ました。
大人ならともかく、子供の身分証明書(典型的には健康保険証)など、持ち歩いていることは稀でしょう。
クレジットカードでの購入であり、カードは持ち歩いていたものの、危ないところでした。
サポートの申し込み
次に、サポートの申し込みを行います。
子供1人で搭乗する際、いろいろ面倒を見てもらえるというサービスです。
6~7歳はこのサービスの利用が必須です。
8~11歳は、希望すればサービスを受けられます。
流れについては、JAL公式ページをご確認ください。
サポートデスクへの電話→現在はウェブでも可
2019年当時は「JALスマイルサポートデスク」への電話が必要でした。
2024年現在はウェブからも申込可能だそうです。以下、若干古い情報になりますがご了承ください。
申込書の記入
次に、キッズおでかけサポートの申込書を作成します。
パソコンとプリンタがあれば、手書きすべき内容をパソコンで入力の上、印字することができます。
当日、スペシャルアシスタンスカウンターへ
そして搭乗当日。
空港では、まず「スペシャルアシスタンスカウンター」へ行きます。
このカウンターが設置されているのは主要な空港のみで、それ以外の空港では最寄りの有人カウンターで受け付けてくれるとのこと。
羽田空港の北ウイングだと70番というカウンターになります(2019年当時)。
モノレールや京急を降りて向かうには若干不便な場所で、当初は「わざわざ遠いカウンターへ行かないとダメというのは困るな」と思いました
ウェブでは「出発時刻の30分前を目安に」との案内ですが、電話では「1時間前を目安に」と言われていました。
連休中で混雑が予想されるからでしょうね。
私たちは、電車で羽田空港に着いたのが出発の50分前で、内心焦りながらカウンターへ向かいました。
専用だけあって、行き届いている
当日は連休のまっただ中で、空港はかなり混雑していたのですが、幸運にもカウンターは空いていて、待ち時間はゼロ。
ソファに腰掛けながら手続きを進めます。
子供はその間、後ろのベンチで備え付けの本を読みながら待つこともできます。
私たちの場合、「出発空港では保護者が搭乗口まで付き添う」「到着空港では保護者の待つ到着ロビーまでアテンドをお願いする」という2点を、あらかじめ電話で依頼してありました。
確認作業自体は数分で済み、搭乗券やサポートの申込書をムスコーの首から提げてくれました。
専用のカウンターだけあってストレスはなく、サービスが行き届いていると感じました。
ちなみにこのカウンターは、子供の一人旅のほか、身体の不自由な旅行者なども利用するようで、おびただしい数の車椅子が用意してありました。
付き添いも保安検査場を通過できる
これでいよいよ搭乗です。
まず保安検査場を通過することになります。
羽田の北ウイングの場合、カウンターと保安検査場は直結しており(2019年当時)、時間帯によっては保安検査も個別に対応してもらえるようでした。
さて、このサービスを実際に利用するまで、付添人が搭乗口まで行く際の手続きがどうなっているのか、不思議でした。
昔ならともかく、今は物騒ですから、保安検査場ではQRコードで航空券を1人ずつ確認するなど、厳格な手続きになっています。
航空券を持っていない付添人が、保安検査場をどうやって通過するのか?というのが心配だったのです。
付添人の扱いもシステマティック
結論から書くと、カウンターで手続きをした際に、付添人には「通行証」のようなものが渡されます。
厳格な手続きだけあって、いい加減にならないよう、システマティックな取り扱い方法が整備されていました
「通行証」は2枚1組になっていて、保安検査場を通過する際に2枚のうち1枚を渡すことで、再入場を防止しています。
子供自身は航空券のQRコードをかざして入場、大人は2枚組の「通行証」を係員に渡し、控えの1枚を受け取って入場、となります。
なお付添人は子供1人に対し1人までと定められています。
ラウンジは付添人も利用可能!
もう1点、気になっていたのがラウンジの利用です。
ファーストクラスに搭乗すると、羽田空港では「ダイヤモンド・プレミアラウンジ」という素晴らしいラウンジを利用できることになっています。
このラウンジに、付添人は入場できるのか?ということです。
何千円かを支払えば入場できるだろう、という予想はつきますが、そこまでして入りたいとは思いません
こちらも結論から書くと、付添人も無料で入ることができました!
特に問い合わせたわけではないのですが、カウンターを離れる直前、係の方が「おそらくラウンジもご利用いただけると思いますので…」と言ってくれました。
ラウンジ入口で確認の結果OKとなり、短時間でしたが2人でラウンジを体験できることになりました。
ラウンジの入口にレセプションがあり、ムスコーは航空券のQRコード読み取りで入場OK。
付添人のオットーは、「お子さまの付き添いですね?」という確認でOKとなりました。
この手のラウンジはほとんど利用しませんが、まあ、そこまで超豪華というほどでもないかな、という感想です。
国際線のアッパークラスだと、ラウンジのフード目当てで相当早くに空港入りするなどという話も聞きますが、そこまでのレベルではないように思いました。
ビール3銘柄が飲み放題というのは魅力的ですが、付添人という立場もありますので、コーヒー1杯をいただいて帰りました
素晴らしいのは景観ですね。
窓際のカウンター席に座ると、滑走路が真正面です。
ムスコーも大興奮で、飲み物など二の次といった感じでした。
また、連休中にもかかわらず空席が多数あり、好きなところに座れたのは最高の贅沢といえるかもしれません。
優先搭乗でマンツーマン対応
ラウンジから搭乗口までは50mほどのため、出発15分前に席を立ち、搭乗口へ向かいました。
ちょうど優先搭乗が始まったところで、子供の一人旅を含む、サポートの必要な人たちが順に搭乗していました。
それより優先順位の低い人たちが、文字どおり長蛇の列を作っていました。
優先搭乗だけでも10人ほどが並んでおり、ピーク時はさすがに混みますね
それでも2、3分で順番が回ってきて、ここからはいよいよムスコーの一人旅となります。
えー、こっから一人かよ…
が! そこはJALクオリティといいますか、搭乗券をかざして中に入った途端、アテンダントさんがぴったりムスコーについて、機内までエスコートしてくれました。
オットーも挨拶されてしまいました。
ファーストクラスでなくても、ここの対応は同じだろうと思います。
また乗ったら乗ったで、わずか14席のファーストクラスなので、十分に目は行き届いていたことと思います。
何せ、帰宅後にカードホルダーを見たら、連絡帳よろしく、機内での様子を記した付箋が貼ってありましたから。
「機内食の鯛のうぐいす餡を完食なさいました」とのこと。羨ましい!
当然ながら、到着先の空港でもトラブルはなく、待ち受けていた親戚と無事合流できたとのことでした。
まとめ:手続きをふめば不安はない
以上、JALの子供一人旅についてご紹介しました。
このような制度はかなり以前から存在しており、オットー自身、小1の頃に単独で搭乗したことがあります。
当時は「ジュニアパイロット」と呼んでいたと思います。ワッペンつけて乗るの懐かしい…
それだけにオペレーションは洗練されており、事前の手続きさえ怠らなければ、親としては不安なく送り出せると感じました。
国内線ファーストクラスはレアな存在で、そもそも空席がないことも多いと思いますが、小児運賃だと相対的に割安に利用できるため、少しでもアテンダントさんの目が行き届くように、と考える方は利用を検討してもよいかと思います。
次回もファーストクラスでお願いします!
調子に乗るな!
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