格安の3食入り生ラーメンが大化け!「油そば化」という裏技

油そばもどき 家事・家電

我が家では冷蔵で売られているラーメンをよく食べます。が、具が別売りであるにも関わらず、結構なお値段の商品が主流です。大体が2食入りで300円台後半、高いと500円近くするものもあります。

そんな中、良心的な価格をキープしているのが「3食入り生ラーメン」です。いくつかのメーカから商品化されていると思いますし、コープなどではPB商品も見かけます。3食で200円前後とグッとお安くなります。

しかし、その差はスープに現れます。メーカによっては十分おいしいのですが、良くも悪くもシンプルな味。元の価格を知っているからかもしれませんが、チープな感じは否めません。
冷蔵庫に、2食入り400円弱の「山頭火」と3食入り200円弱の「3食入り生ラーメン」を入れておくと、息子のリクエストは十中八九「山頭火」でした――最近までは。

そんなある日、どうしても油そばが食べたい気分だった私は思いつきました。3食入り生ラーメンを「油そば化」すればいいじゃないか、と。
結果は上々で、家族にも大好評。今や、3食入り生ラーメンは油そばでしか食べない!という状況です。

追加で必要になるのはラードだけ。スープ用にお湯を沸かす必要がないので普通のラーメンよりも調理は楽です。以下に作り方を示しますので、ぜひお試しください。

なお、以下の記事ではシマダヤの「昔なつかしの『本生』ラーメン 醤油味 3食」を前提としています。類似の醤油ラーメンでも同様の調理は可能だと思いますが、私自身は試していません。

レシピ、とも呼べないもの

早速ですが、調理手順は以下のとおりです。

  1. 通常どおり麺を茹でる。
  2. その間に、丼に以下のものを入れておく。
    • 添付の液体スープ 1食分の4割程度(6割程度は入れずに残す)
    • 調味油 1食分(なければサラダ油等を小さじ1/2程度)
    • ラード 大さじ1程度
  3. 茹で上がった麺を丼に入れる。この際、あまり湯切りしすぎない
  4. よく混ぜて完成(追加のスパイスやら具材やらはお好みで)

実に簡単ですが、一応、これでも試行錯誤がありました。

液体スープは1食分入れると塩っぱい

まず大事なのが液体スープの量です。全量を入れてはいけません

通常だと1食分の液体スープを250ml程度のお湯で割ります。健康的でない私はスープを全部飲み干すのが常です。ということは油そばにも全量入れて大丈夫なのだろう――と思って作ったら、これが塩辛い! 全量の半分でもまだ塩っぱいので、4割程度が良いと思います。

油そば化すると(スープ完飲派は)減塩もできてしまうという副産物があるのです。

ラードは必須!

次にラード。これは別途購入する必要があります。
このために買うの?という感じですが、買ってください。これがないと話になりません。

ある程度調理をする方なら、ラードは油そばの他にも使い道があります。たとえば炒飯や中華風の炒め物にラードを使うと「それっぽい」味になります。

料理に詳しくないのでちょっと意外なのですが、茹で上がった麺にラードを入れるとテカテカ、ツルツルした感じになると思いきや、少し粘り気が出ます。サラダ油をまぶすのとはずいぶん違い、グッと「油そば感」が出ます。

サラサラの油も、多少は入れないと麺がくっつく

そして隠れた名脇役が調味油です。これがないと麺どうしがくっついてしまいます。ラードをちょっと増量したぐらいでは解消されません。

シマダヤの「本生」だと1食あたり1袋の調味油が添付されているので問題ありませんが、メーカによってはこの手の油が添付されていないかもしれません。この場合、似たようなサラサラの油を少量入れるのが良いと思います。この前ゴマ油を試してみましたが、ゴマの風味が目立ってしまい、個人的には「次はないな」という感じでした。味気ないようにも思いますが、サラダ油の方が無難です。

試してはいませんが、小瓶に入った「ネギ油」が適しているかもしれません。店頭では意外と見かけませんけどね。以前に探して苦労しました。

これは油そば……なのか?

食べた感想ですが、私は美味しいと思います。家族もハマっているので、一般的にいっても結構いい線いっているのではないでしょうか。
元々、シマダヤのラーメンは他社と比較してスープが良いと個人的に思っています。その良さが油そばになっても出ているのでしょうか。

しかし、ここまで「油そば」と連呼してきたものの、皆さんが想像する油そばとは少し違うかもしれません。

ひとくちに油そばといっても実態は千差万別。私が好きなのは、油そばのルーツと言われる「珍々亭」の系統です。油そばとしては比較的優しい味付けでサラッとしたタイプ。今回でき上がったものはこの系統に近いと思いますが、麺の太さは全く違います。ガッツリとタレがまとわりつくような油そばに慣れている方は、なおさら「これが油そば!?」という感想を持つかもしれません。
タイトルに偽りありですが、「油そば」というよりは、「まぜそば」あるいは「あえそば」と言った方がより雰囲気が伝わるようにも思います。

応用編:2食まとめ調理で広がる可能性

さて、ここからは応用編。「油そば化」にハマってしまった方に贈るtipsです。

作るなら2食まとめて作ろう

まず、調理するなら2食まとめてが「吉」、ということをお伝えしたいと思います。

先に紹介したレシピでは、1食に対して添付の液体スープを半分以上残します。ということは、1食分の液体スープで2食分作れるということです。調味油が不足しますが、ここは適宜の油で補えば何とかなります。
半分強だけ余ったスープをわざわざ保存しておくのは面倒ですが、2食まとめて作れば、未開封の液体スープが1袋残ります。これなら冷蔵庫に入れておくだけで簡単に保存できます。

麺だけ別途購入すれば、夢の「太麺化」だ!

かりに2食まとめて作り、スープを1袋残したとして、これをどうするか?
察しのいい方ならお気付きでしょうが、麺だけ買ってくればもう2食作れるわけです。

当初、これは食費の節約という観点で有効だと考えていました。ところが実際には、麺だけ買っても結構な値段で、意外に節約にはなりません。
私のよく行くスーパーだと、「麺のみ 1食」といった商品は、まず間違いなくシマダヤの3食入りより(1食あたりが)高価です。3玉、4玉と麺だけをまとめ売りしている商品であれば、かろうじてシマダヤの3食入りを下回るものが出てきますが、差額はそれほど大きくありません。シマダヤの3食入りがスープ付きであの価格というのは本当に偉大です。

スープを残して麺だけ買うことの意義は「違う麺で油そばを楽しむ」ことにあります。
シマダヤの「本生」は比較的細い麺ですが、一般的な油そばはどちらかというと太めの麺が多いように思います。麺だけ別途購入すれば、また違った一杯を楽しめるというわけです。もしかしたら、より油そばっぽいものが食べられるかもしれません。

日清の太麺で実験してみた

ということで先日、日清の「麺の達人 つけ麺用極太麺 4人前」を購入してみました。主につけ麺用で、そこそこの太麺です。

日清のつけ麺といえば、スープつき2食入りのをよく買いますが、2食で300円台後半というのが通常価格。対してこの「麺のみ 4食」だと1食あたり50円を切ります。ラーメンのコストの大半はスープということなのでしょうか。

ともかく、残った液体スープでこの麺を「油そば化」してみました。本記事の冒頭にある画像が、それです。
初回の試作では、麺が太いせいでスープの絡みが減り、良く言えばやさしい味、悪く言えばパンチのない味になりました。

そこで2回目以降は液体スープの量を増やしました。3回目では、1食につき液体スープ0.6袋程度まで増やしてみました。
するとこれがまさに油そば! 以前、近所の製麺所(有名店への卸しもやっている)が売っている油そばセットをよく買っていたのですが、その味にかなり近いと思います。シマダヤオリジナルの麺は「油そばというよりまぜそば?」といった印象でしたが、これは紛れもなく油そば! 当初「オリジナルの麺の方が美味しいか……」と思っていましたが、俄然、分からなくなってきました。減塩に目をつぶるならば、私は太麺派です。

まとめ:3食入り生ラーメンの新たな可能性を切り拓く!

以上、3食入り生ラーメンを「油そば化」するというアイデアを紹介しました。

昨今ではチルド麺にも油そばが進出しており、こんな工夫をしなくても家で油そばを食べることはできます。
しかし本記事でご紹介した方法だと、より安価に油そばを作ることができます。興味がありましたらお試しください。

子サイトはじめました!
本記事をお読みいただき、ありがとうございました。

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