たかが1円?ポイント還元、端数処理をあなどるな!

節約

nanacoやWAONなど、流通系では今、自社の電子マネー決済が一押しということになっています。

しかし、nanaco、WAONには共通の欠点があります。ポイントの端数処理です。
この端数処理が電子マネーの利用価値を大きく損ねているとすらいえます。

端数なんて1円未満の世界でしょ?とバカにしてはいけません。
もともと利用金額の1%そこそこしかポイントがつかないのですから、特にコンビニのような少額決済では、1円未満が大きな意味を持つのです。

nanaco、WAONは「買い物ごと」に端数整理

セブンイレブンでおトクな決済手段といえばnanacoを思い浮かべる人が多いでしょう。
たしかに、買い物ごとにポイントがもらえるのはnanacoとセブンカードぐらいなものです。

nanacoで買い物すると、税抜き200円(税込み216円もしくは220円)ごとに1ポイントが付与されます。

消費者の感覚からすると「216円(220円)ごとに1ポイント」なので還元率0.5%未満といいたいところですが、まあ目をつぶってポイント還元率0.5%と考えましょう。

0.5%という還元率自体、他の決済手段と比較するとあまり得とはいえないのですが、それ以上に問題だと思うのは、少額決済がメインなのに、ポイントが「1件ごとに端数切り捨て」というところです。

本体価格200円のものを買っても、398円のものを買っても、同じ1ポイントしかつきません。
また、税込み200円(税抜き185円)の商品1点だけ買った場合にはポイントが全くつきません
実にもったいないと思いませんか?

WAONも同様の問題を抱えています。
ポイント付与率は通常0.5%(税込み200円ごとに1ポイント)なのでnanacoより若干有利なのですが、買い物ごとに端数切り捨てなので、税込み198円の商品を1点だけ買ったときにはポイントが全くつきません

端数が無駄になりにくい決済方法とは?

この「1件ごとに切り捨て」方式は、ポイント制度を持っている多くの店で採用されているので、「そんなものだ」と考えるしかないのかもしれません。

しかし、世の中には端数が無駄にならない決済手段もあるのです。

クレジットカードのポイントはカード会社によりけり

まずはクレジットカード。
ポイントの付与率も端数処理方法も会社によるので一概にはいえませんが、1ヶ月分まとめて端数処理を行う場合が多いように思います(例外もあります)。

たとえば「1ヶ月の合計利用金額100円あたり1円分のポイントを付与する」というカードの場合、1ヶ月の間に198円の買い物を1回しかしなければ1ポイントしかもらえません。
一方、198円の買い物を2回すれば(198×2=396なので)3ポイントもらえます。

オットー
オットー

買い物のたびに端数を切り捨てるのではなく、1ヶ月分まとめて端数を切り捨てるので、損をする回数も減るというわけです

また、端数と関係ありませんが、消費税分にもポイントがつく、というのは大増税時代には無視できない点です。
クレジットカードのポイントは、私の知る限りすべて税込み金額に対して付与されます。

「チャージ時にポイント付与」なら取りこぼしなし!

さらに無駄がないのが「商品券購入時にポイント(割引)のつくタイプ」です。

たとえばクオカードだと、10180円分のカードが10000円で売られています。
これは、カードを買った時点で1.8%のポイント還元があったと考えられます

このカードをどのように使い切ろうとも1.8%の還元が得られるので、セブンイレブンでチロルチョコしか買わない人も確実に割引を得ることができます。

そしてこちらも、消費税分を含め割引対象になります。
ツマー
ツマー

10000円クオカードって10180円分使えるの?知らなかった

 

オットー
オットー

そうだよ。セブンイレブンとかファミリーマートで普通に売ってる。ただし、10000円分しか使えない10000円券も世の中にはあるので、金券ショップで買う場合には注意

また、電子マネーでもSuicaはnanacoやWAONと大きく違います。

nanacoやWAONは「利用時にポイント付与」が基本で、チャージ時にポイントが付与されるのは特定のカードを用いたときだけです。

一方Suicaは「チャージ時にポイント付与」がメインです。
といっても現金でチャージした場合はポイント付与はなく、ビューカードというJR東日本系列のクレジットカードを使ってチャージする場合に1.5%のポイント付与があります。

利用時にも「Suicaポイント」が付与される場合がありますが、対象となる店は多くありません。

厳密にいえば、Suicaチャージに対するポイントも端数整理(月ごとに1000円単位に端数切り捨て)はあるのですが、ほとんどの場合、Suicaチャージは1000円単位なので端数は出ません。

チャージの時点でポイントはもらっているので、チロルチョコを100回に分けて買っても端数整理で損をすることはありません。

オットーの選択:コンビニではクオカード、Suica

以上のような観点から、オットーはコンビニでクオカードを愛用しています。
10000円で10180円分のカードが買え、さらにクオカードをクレジットカードで購入すればその分のポイントもつくので、割引率自体がまず高いのです。
それに加えて、端数分が無駄にならないという大きな利点があります。

もしクオカードを切らしてしまった場合にはSuicaを利用します。
チャージする際にクレジットカード(ビューカード)のポイントが1.5%分貯まり、1000円単位のチャージなら端数切り捨てはありません。

ただ、セブンイレブンで「nanaco(とセブンカード)だけボーナスポイント付与」という商品を購入したり、「nanaco・セブンカードでポイント2倍」というキャンペーンをやっていたりする場合には、セブンカード・プラスのクレジット決済を利用します。
クレジット決済だと端数整理は1ヶ月に1回になり、その端数整理も「66.7円未満切り捨て」なので、さすがに諦めがつきます。

オットー
オットー

そして、「nanacoのみボーナスポイント付与」という場合にのみ、泣く泣くnanacoを使うわけです

終わりに

以上、主に電子マネーの端数切り捨てについて考えてみました。

電子マネーに限らず、お店が独自に付与するポイントには端数整理がどうしても付きまといます。
「1%ポイント還元」といった宣伝文句を鵜呑みにせず、端数まで考えた実質ポイント還元率を少し気にしてみてはいかがでしょうか。

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本記事をお読みいただき、ありがとうございました。

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