私たちは基本的に、クロス取引により株主優待をノーリスクで取るという投資手法を用いています。
これと並行して、資金に余裕のある(=優待銘柄の少ない)10~11月には、早めに仕込んだ株を権利確定日の直前に売るという「逆張り優待投資」をやっています。
詳細は以下の記事にまとめてありますが、過去10年以上のデータをもとに、それなりの勝算がある場合に限り実行しています。
実は今年3月にこの手法で失敗してしまい、それ以降「投資熱」が冷めていたのですが、半年を経て復活することにしました。
データに従わず大失敗!
最初に、2018年春の失敗事例からお話しします。
当時、3月決算で人気のある優待銘柄、コモ(2224)を狙っていました。
過去10年以上のデータから、1月22日にコモ株を購入し、これを3月25日に売却すると、平均的に120円の値上がりが見込めるということになっていました。
この予測に基づき、1月22日にコモ株を100株(@2620円)購入しました。
あとは2ヶ月間じっと待つだけ…のはずだったのですが。
数日後、「あー、やっぱり100株じゃなく200株買っておけばよかったな」などと思い始めました。
迷った末、2月5日に追加で100株(@2699円)購入しました。
当初の100株からすでに単価が77円も上がっており、冷静に考えれば買い時を逃しているのですが、予測ではあと40円以上上がることになっているからいいや、と思ったのです。
ところが翌日の2月6日、コモの株価は急落、一時は2550円まで値を下げました。
典型的な「狼狽売り」ですが、この日(2月6日)、200株を2600円で売却しました。
手数料を考慮しなくても12000円近い損となりました。
ちなみにこの後、コモの株価は持ち直し(そもそも2月6日の終値がすでに2649円ですから…)、本来の売却予定日である3月25日(実際には直近の営業日である3月23日)には2660円となっていました。
「120円上がる(=2740円になる)」という期待からすると不発でしたが、それでも「1月22日に購入し、3月25日に売る」という当初の決定を忠実に守っていれば、100株で4000円の差益が出ていました。
まだまだ三流の投資家だなあと、これを書きながら改めて思いました。
と同時に、「データは嘘をつかない」ということが実証されました。
投資手法自体は間違っていなかったのです。
これが10月に狙い目の5銘柄!
ということでリベンジです。
2018年10月には、以下の銘柄の購入を検討しています。
期待利率は、2018年10月2日の終値で計算しました。
また、市場が休みの日は考慮していませんので、実際に売買する場合には、下記の日付の直近の営業日に取引することになります。
コード | 銘柄 | 購入日 | 売却日 | 期待差益 | 期待利率 |
---|---|---|---|---|---|
3075 | 銚子丸 | 10月10日 | 11月4日 | ¥38 | 0.70% |
3197 | すかいらーく | 10月11日 | 12月7日 | ¥157 | 9.40% |
6064 | アクトコール | 10月15日 | 11月25日 | ¥254 | 28.10% |
9872 | 北恵 | 10月15日 | 11月15日 | ¥31 | 3.50% |
2702 | 日本マクドナルド | 10月15日 | 12月13日 | ¥188 | 3.80% |
ハイリスク・ハイリターン? アクトコール
まず目を惹くのがアクトコール(6064)です。
過去の実績で平均28.1%の利率、つまり10万円分の株を買えば、1ヶ月ちょっとで3万円近く儲かるということです。
株価が2018年10月2日現在で約900円なのですが、200株保有で何と4000円相当のクオカードがもらえるということで、破格の優待利回り。優待目当ての個人投資家が注目する銘柄といえます。
それだけに、権利確定直前の値上がりが激しいのでしょう。
ただ、世の中そんなにおいしい話はありません。
不安材料もあります。
まず、同社が東証マザーズに上場したのが6年前であり、実績が過去5年分しかありません。
先に紹介した他銘柄については、どれもおおむね10年分以上の実績がありますので、予想の確度は相対的に劣ります。
また、株価チャートを見ると分かりますが、とにかく値動きの激しい銘柄です。
ここ数ヶ月のIRニュースを見ても、会計処理に疑義が生じたとのことで「経営監視委員会の設置」、設置したと思ったら「一部委員の辞任」、たった数日で「新たな委員の選任」など、内情は分かりませんがガバナンスにやや疑問符のつく状況です。
株価が動くようなニュースに事欠かない状況かと思います。
保有期間が1ヶ月強であること、最低9万円から買えることなどを勘案し、何とか購入に踏み切れるか、といったところです。
有名だがちょっと怖い、すかいらーく
次に期待利率が高いのはすかいらーく(3197)。
言わずと知れた優待銘柄です。
この銘柄も、外資系ファンドによる株の大量売買があるなど、業績に直接関係のない不安要素があり、個人的には長期保有したくないところです。
なので、クロス取引をまず考えるのですが、最近は非常に人気が高く、一般信用売りの在庫を確保することが至難の業となっています。
リスクはありますが、2ヶ月程度の間なら「大事件」が起きないと信じて、現物株を買おうかと思っているところです。
最後に:もちろん無保証です!
以上、10月に購入し、権利確定の前に売却することで利益の出そうな銘柄をご紹介しました。
原則として過去10年のデータに基づいた銘柄選定であり、それなりの勝算はあるのですが、当たり前ですが世の中に絶対はありません。
本記事を参考にして取引したけど損したとか、実は私たちが怖じ気づいて買うのをやめたとか、そういうオチがついても何ら責任は取れませんので、その点はご了承ください。
ただ、いずれ結果報告はしたいと思います!
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