リスクあり、「逆張り株主優待投資」始めました

株主優待で年利3%
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私たちは、リスクのほとんどないクロス取引で株主優待を取るというスタンスで投資をしてきました。

が、ちょっと欲が出てきまして、「株主優待銘柄を、権利確定直前に売る」というスタイルの投資を試験的に始めてみることにしました。
今のところ好成績なので、今後の展望も含めご紹介します。

空前の株主優待ブームを逆手に取る

今は空前の株主優待ブームです。
特に3月末の権利確定日は1年で一番株主優待がもらえる日とあって、私たち含め祭りのようになっていました。

私たちのようにクロス取引をしている人も多くいますが、株主優待品を入手するために現物株を購入するという人も大勢います。
ということは、権利確定日に向かって株価は上昇する傾向にあります。

このことをうまく利用し、権利確定日の数ヶ月前に株を購入し、確定日直前に売ることで利益を得る、という投資スタイルがあります。
いわば逆張りです。

試しにやってみた結果…

この手法、私たちが考えたわけではありません。というより完全に受け売りです。
試しに2銘柄を売買してみたのですが、この2銘柄の選定についても某マネー雑誌の完全な受け売りです。

が、成果は驚くべきものでした。
ビギナーズラックという気もしますが、期待どおりの利益が得られています。

コモ(2224)

まずは、長持ちするパンで有名なコモ(2224)。
権利確定は3月末で、100株持っていると3000円相当の自社製品がもらえるとあって、人気があるようです。

長持ちするパンですから、タダでもらえるなら大歓迎ですが、私たちの方針からすれば「まずは金券優先」で、取得コストをかけてまで優待品をもらおうとは思いません。

そこで、権利確定に向けた値上がりを見込み、2ヶ月前の1月31日に100株を購入しました。
権利確定を待たず、1割上がったら売ろう!と目標を立てていたのですが、3月14日に無事、目標達成となりました。

日付 単価 総額(手数料込み)
購入 2017/1/31 2390円 239270円
売却 2017/3/14 2635円 263230円
差額 245円 23960円
(+10.0%)

1ヶ月半の保有でちょうど1割の利益が出ました

雑誌の記事に載っていた内容をそのまま実践したので、正直「みんな同じことを考えて、うまくいかないだろう」と思っていたのですが、存外うまくいったので驚いています。

東和フードサービス(3329)

これに味を占め、4月の権利確定銘柄も1つ買ってみました。
東和フードサービス(3329)です。
「椿屋珈琲店」「ドナ」「ぱすたかん」などを運営している会社だそうです。
4月末・10月末が権利確定日で、それぞれ100株保有で500円の自社商品券が3枚もらえます。

こちらも権利確定の約2ヶ月前、2月24日に100株を購入しました。
過去のデータを見てみると、3月末の権利確定日直後に値上がりすることが分かったので(おそらく株主優待狙いの人が3月末の優待銘柄を処分し、浮いた資金で買うのでしょう)、それまで持っているつもりでした。

しかし3月27日に株価が急騰し、とりあえずの目標である「1割上昇」に届きそうになりました。
欲を出すと何があるか分からないと思い、3月末の権利確定日である3月28日に売ってしまいました。

日付 単価 総額(手数料込み)
購入 2017/2/24 2075円 207770円
売却 2017/3/28 2295円 229230円
差額 220円 21460円
(+10.3%)

事前の想定どおり、翌日以降さらに値上がりしたのですが、見なかったことにします。

オットーは過去に何度か株で失敗していますが、「機械的に買い、機械的に売る」ことが結局は好パフォーマンスを生む――というのが、そのとき得た教訓です。

独自研究、始めます!

うまくいきすぎて怖いくらいですが、ともかく、2銘柄とも10%の値上がり益確保に成功しました。

今回、3月、4月の権利確定銘柄に注目しましたが、この調子で5月、6月…と続けていきたいところです。
これを機にマネー雑誌を購読するというのも一つの方法だと思います。

が、私たちは独自に研究を始めることにしました。

基本は「過去の実績」

件のマネー雑誌も、別にヤマを張って上記銘柄を薦めていたわけではありません。
過去10年ほどの株価変動データから「権利確定2ヶ月前に購入し、権利確定直前に売却した場合の利益」を計算し、十分な勝算があるという根拠を持って紹介していました。

それなら、過去の株価のデータさえあればExcelとかで計算できるじゃん!と思ったわけです。

雑誌に掲載されると数百人なり数千人なりが同じ行動をとり、結果として利益が目減りすることもあると思いますが、自分で銘柄を選べば他人とかぶる可能性はグッと低くなります。

ちょっと休止中です

ということで、過去の株価データを加工して銘柄を選定したよ!という記事をいくつか書いたのですが、2021年3月現在、休止中です。

過去の実績を扱った記事を一応以下で紹介しておきます。

「株主優待を取らない投資」、4月半ばの途中経過発表!
リスク覚悟でやっている「株主優待をあえて取らない投資」。今、自前の分析により5銘柄を保有しています。投資方針については以下の記事をご覧ください。 自分ルールで「買う日」「売る日」は決めてあるので、値動きを睨む必要は本来ないのですが、クロス取...
連戦連勝、そして初の大損――「逆張り優待投資」の戦績
本サイトでは、クロス取引という手法を使って、ほぼノーリスクで株主優待を得る方法をご紹介しています。 これと並行して、「逆張り株主優待投資」を実践しています。説明は以下を読んでいただきたいのですが、簡単にいえば「優待銘柄を安いうちに買い、権利...
2018年1月決算はこの3銘柄! 優待を取らない逆張り投資
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2017年の成果発表! 株主優待を取らない逆張り投資
我が家の投資方針は、株主優待をほぼノーリスクで受け取る「クロス取引」をメインに据えていますが、めぼしい銘柄のない月を中心に、株主優待の権利確定直前に株を売って売却益を得るという「逆張り投資」も行っています。 この投資についての説明は、以下の...
優待投資のリスク体感! アクトコール株で大損寸前
我が家では、クロス取引という手法を用いて、ほぼノーリスクで株主優待を得る投資を行っています。 詳しくは以下の記事をご覧ください。 また、一般信用売りの在庫の関係でクロス取引をしづらい銘柄について、ある程度のリスクはあるものの、過去10年以上...
2018年10月はこの5銘柄! データは嘘をつかない!逆張り優待投資
私たちは基本的に、クロス取引により株主優待をノーリスクで取るという投資手法を用いています。 これと並行して、資金に余裕のある(=優待銘柄の少ない)10~11月には、早めに仕込んだ株を権利確定日の直前に売るという「逆張り優待投資」をやっていま...
子サイトはじめました!
本記事をお読みいただき、ありがとうございました。

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