子連れならJRはネット予約が必須!と断言します

普段は利用しない新幹線や特急を、たまのお出かけで利用するという子連れの皆様。

悪いことは言いません。
最初の手続きが多少面倒であっても、子連れの旅行ならネットで予約すべきです。

最大の理由は、急な予定変更への対応が楽で、かつおトクだからです。
切符の引き取り前なら変更は何度でも可、直前の払い戻しでも手数料は格安、ときています。

子供の急な発熱でお出かけをふいにした経験は、私たちのみならず、皆さんも一度や二度はあるかと思います。
これ、紙の切符だったら大変ですよ!

ただし、JRのネット予約は会社ごとに別々になっていて、「どのシステムを選ぶか」というところが意外と重要です。

この記事では、「どの会社のシステムで予約するのがベストか」についても詳細に解説していきます。

JRのネット予約は会社別

いきなりですが、モチベーションを下げる話です。

面倒なことに、JRのネット予約は会員制で、しかも会社別ときています。

正確にいえば、数社でシステムを共用している場合、自社システムを持たず他社システムを利用している場合もありますが、おおむね会社別になっていると思っておいてください。

自宅最寄りのJRの駅がJR東日本なのか西日本なのか、というのは何となくご存じの方が多いと思います。

しかし、「金沢行きの新幹線を運行している会社名を答えてください」と言われて、即答できる方はそれほど多くないと思います。

それなのに、JRのネット予約は会社別になっています。

「JR最強」のネット予約はどれ?

では、どこの会社のネット予約を利用すればいいのでしょうか?

結論からいえば、オールマイティなサービスはないので、行き先によって、各社のネット予約を使い分けるのが最善です。

その理由を以下で説明していきます。

他社の予約も可能、でも引き取りは?

JRのネット予約では、他社の列車も取り扱っている場合があります。

しかし、他社の予約はできても、切符の引き取り(発券)は自社エリアでないとダメ、というのが原則です。
(正確には、JR東日本とJR北海道、JR西日本とJR四国のように、隣接する他社エリアでも引き取りが可能な場合があります。)

たとえば、JR東日本のネット予約「えきねっと」で「新大阪→東京」の特急券を予約することはできますが、乗車駅である新大阪(JR東海・西日本)では切符を引き取れないのです。

新大阪発の切符なのに、東京などJR東日本の駅でしか引き取れないという、かなり不便なことが起きます。

ちなみに、「東京→新大阪」なら乗車駅(東京)で引き取れますが、安心はできません。

東海道新幹線の改札口付近にある券売機はJR東海のものなので、「えきねっと」で予約した切符を引き取れません

東海道新幹線に乗るのに、東北新幹線の乗り場付近にあるJR東日本の券売機を利用しなくてはならないという、妙なことになっています。

直前まで切符を引き取らないことが重要!

あとで詳しく説明しますが、ネット予約ならではのメリット、つまり「何度でも変更可」「いつでも格安で払い戻し可」という特典は、切符がオンラインの状態にある場合だけ得られるものです。

つまり、いくらネットで予約しても、切符を引き取ってしまったら、変更や払い戻しの扱いは通常の切符と同じなのです。

いや、窓口で現金購入した切符よりむしろ面倒なことすらあります。

つまり、乗車直前まで切符を引き取らないことが重要であり、そのためには列車を運行している会社のネット予約を利用するしかない、ということなのです。

行き先によって使い分けるのがベスト

ということで、前述のとおり「路線ごとに使い分ける」というのが現状ではベストなのです。

具体的には、東海道・山陽新幹線を利用するなら、JR東海かJR西日本のネット予約。
東北・上越新幹線を利用するなら、JR東日本のネット予約。
北陸新幹線であれば、JR東日本、JR西日本のどちらでもよいでしょう。

JRのネット予約は直前の変更、払い戻しに寛容!

ここまでめげずに読んでくださった方。
何だか面倒だなーと思ってしまいますよね。

しかし、その面倒に見合っただけのメリットが、JRのネット予約にはあります

冒頭にも書きましたが、急な予定の変更があったとき、JRのネット予約なら、経済的な損失が大幅に減るのです

変更は何度でも!

まず、予定の変更です。
たとえば、旅先で子供が熱を出したので、予定より早く帰るような場合ですね。

JR東日本の「えきねっと」では、JR東日本エリアの列車に限り、初回購入日から3ヶ月間、何度でも手数料なしで変更ができます

また、東海道・山陽新幹線の予約ができるJR東海・JR西日本の「エクスプレス予約」「スマートEX」も、初回購入日から3ヶ月間、何度でも手数料なしで変更ができます

手続きは駅に行かなくてもネット上でできるので、予定変更が分かった時点で、席を押さえてしまうことができます

通常の(紙の)指定券でも、1回に限り無料で変更が可能ですが、駅へ行かないと手続きができないので、席を押さえるタイミングが遅くなってしまいます。

払い戻しも格安!

さらに嬉しいのが、旅行が中止になってしまったときの扱いです。

子連れだと、当日朝になって熱を出したから旅行中止、なんてことはザラにありますよね。

JR東日本の「えきねっと」では、JR東日本エリアの列車に限り、発車6分前まで、1人あたりの払戻手数料が310円で済みます。

またJR東海・JR西日本の「エクスプレス予約」「スマートEX」でも、発車時刻までに申し込めば、1人あたりの払戻手数料が310円で済みます。

もちろん、両者ともネット上で手続きが完結します。

これが通常の切符だと、直前の払い戻しには特急料金の30%の手数料がかかります
たとえば東京~新大阪だと大人1人あたり1500円強となります。家族4人(大人2、子供2)で往復だと1万円近い出費になります。

しかも発車時刻までに駅へ行って手続きすることが必須で、発車時刻に間に合わなければ払い戻しはできません

ネット予約であっても、発車時刻を過ぎたら払い戻しができない点は同じです。
しかし駅へ行く必要がないので、払い戻しのハードルは大幅に下がります。

切符の引き取りは乗車直前が吉!

こんな便利なJRのネット予約ですが、各社共通の弱点があります。

ネット予約した切符を駅で引き取ってしまったら、それ以降は変更や払い戻しが困難になるということです。

対策としては、できるだけ切符の引き取りを後らせるということになります。

「紙の切符の一時預かり」でしかない

JRのネット予約は、つまるところ「紙の切符をネット上で一時預かってもらうこと」でしかありません。

予約や変更はネット上でできるのですが、実際に列車に乗るときには必ず紙の切符が必要です(例外については後述します)。

だから、乗車までの間に、ネット上で預かってもらっている切符を引き取るという行為が必要になります

一旦引き取ったら、利便性は「普通の切符以下」

この「引き取り」という行為は、JRの券売機では英語で「Print」と表現されています。
直訳すると「切符を印刷する」という感じですね。

さすが、プロはうまいこと英訳するな!と一時は感心したのですが、しかし実際には、切符の引き取りは、単なる印刷ではないのです。

引き取ったが最後、ネット上での変更や払い戻しは一切できなくなるからです。

「何度でも変更可」「払い戻しは一律310円」といった特典も、引き取り後は適用されなくなります

さらに、変更や払い戻しによって差額が返金されるような場合、原則としてネット予約を運営する会社の駅へ行かないと返金が受けられません

JRの場合、クレジットカードで購入した切符は、一部例外を除いて、購入した会社の窓口でのみ返金ができるというルールになっているからです。

ネット予約だとクレジットカード決済が必須なので、必然的にこのような制約がついてしまいます。

結局、ネット予約の切符を引き取ってしまったら、変更は1回しかできない、払戻手数料は前日以降30%かかる、返金を受けるには特定の会社の窓口に行かねばならない…と、全くいいことなしです。

乗車直前に引き取る方法は?

以上のとおり、ネット予約した切符は、可能な限り乗車直前に引き取れるようにしたいところです。

となると、乗車する路線の「地元のネット予約」を利用するのがベスト、という結論に至るわけです。

たとえば東海道新幹線の切符をJR東日本のネット予約で購入すると、東日本エリアでしか切符を引き取れないわけですから、「東京→新大阪」ならともかく、「新大阪→東京」では得策でない、ということになりますね。

乗車直前まで引き取らなくて大丈夫?

便利なネット予約ですが、切符を引き取らないで列車に乗ることはできません。

直前に引き取るのが有利なことは分かった。
でも、ギリギリまで切符を引き取らなくて本当に大丈夫?という心配もあると思います。

また、お盆や年末年始になると、東京駅などターミナルの指定席券売機は混雑するので、できるだけ地元の駅で切符を引き取ってから乗車してください、とアナウンスされています。

では、どうすればよいのでしょうか?

巨大駅はかえって安心

東京や新大阪のような巨大ターミナルは混雑する印象がありますよね。
しかし、新幹線の停車する大きな駅であれば、乗車直前の引き取りでも、そこまで心配はいらないと思います。

その理由は、券売機が充実していること。
特に、大きな駅では「ネット予約した切符の引き取り専用」という券売機が充実しており、「駅で初めて切符を買う人」との差別化が図られています。

お盆や年末年始のような「超」のつく混雑期には、多少用心したほうがよいでしょう。
それでも、引き取りだけのために15分以上待つようなことはないのでは?という印象です。

私たちは2018年に入り仙台、東京、新大阪、岡山の4駅で切符を引き取りましたが(仙台以外は改札内です)、いずれも待ち時間はほぼゼロでした。

平日朝8時、ビジネスマンで混雑する東京駅でも、引き取り専用の券売機は空いていました。
待ったとしても1、2分という感じです。

新大阪駅は飛び石連休最終日の午後でしたが、在来線から新幹線エリアに入る目の前の改札機は常に空きがある状況でした。(でも「551蓬莱」の行列は長かった…)

また仙台駅の新幹線乗り場前(改札外)は、引き取り専用の券売機が(探した範囲では)見当たらず、夏休み期間の日曜午後という状況で、2分ほど待ちました。
が、いざ切符を引き取ってから歩いていくと、ガラガラの券売機を発見しました。

指定席券売機は改札の内外に点在しているので、もし混んでいたら、別の売り場を探してみるとよいかもしれません。

中規模の特急停車駅が危ない

一方、中規模以下の駅だと、切符を引き取れる券売機の数が限られているため、長時間待たされるリスクがあります。
発車直前ではなく、少し余裕を持って引き取ったほうがいいでしょう。

券売機の台数が少ないので、「引き取り専用」という券売機もあまり見かけません。
「今から列車を選んで切符を買う」という人が前に数名並んでいれば、あっという間に5分は過ぎます。

特に、新幹線や特急の停まる中規模以下の駅は、列車の発車間際に混雑が予想されます。

また、駅の規模が大きいのに意外に待つ印象があるのが、「新幹線の停まらないターミナル」です。

その典型例が新宿です。

オットーは時々、新宿駅新南口の券売機を利用するのですが、マイナーな改札なので台数が少なく、意外に待たされることがあります。
見切りをつけて南口のみどりの窓口へ行くと、こちらはメジャーなので、それはそれで混んでいるという…

新宿駅には、中央線特急や成田エクスプレスなど在来線の特急が発着するのですが、新幹線はありません。
そのせいか、利用者のわりに指定席券売機の台数が少ないように思います。

どこかで腹をくくって引き取ろう

新幹線や特急の乗車駅であまり余裕時間がないのであれば、そこに至るまでの間に、前もって切符を引き取っておくのが無難です。

しかし前述のとおり、引き取ったらそこで「ネット予約ならでは」の自由度は失われます。

ですから、前もって引き取るとしても、「もう予定は動かない」という部分だけを引き取るようにするのがよいでしょう。

たとえば行きが土曜、帰りが日曜であれば、土曜日の分だけは自宅最寄り駅で引き取る、といったやり方です。

ただ、首都圏(JR東日本エリア)在住で東海道新幹線を利用する場合など、会社が違うので自宅最寄り駅では引き取れないというケースもあります。

こうした場合は、切符を引き取る時間を考慮し、少し早く新幹線の乗車駅に着くよう予定を組むしかありませんね。

チケットレスならいいじゃないか! しかし…

ここまで、切符の引き取りについて悩ましい話を綴ってきました。
正直、何でこんなに面倒なの?とあらためて思いました。

「このご時世、チケットレスサービスはないの?」と思われた方。

確かに、そういうサービスもあります。

新幹線のチケットレスは「お一人様専用」

しかし新幹線に限っていえば、チケットレスで乗れるのはネット予約の会員本人のみとなっています。
つまり、子連れの旅行を想定したサービスにはなっていません

たとえば、Suicaなど手持ちの交通系ICカードを登録すれば、そのICカードでそのまま東海道・山陽新幹線に乗車できる「スマートEX」というサービスがあります。

こう書くと聞こえはいいのですが、ICカードをタッチして乗れるのは会員本人だけで、2名以上での予約だと、会員本人を含め、切符の引き取りが必須となります。

子供登録可のサービスもあるが…

そんな中、家族旅行に活用できそうなのが、JR東日本の「タッチでGo!新幹線」です。

利用方法ですが、まず券売機で、家族全員分の交通系ICカードを「利用開始登録」します。
子供のICカードも登録できます。

以後は、何ら予約等の手続きをすることなく、登録した交通系ICカードでそのまま東北・上越・北陸新幹線に乗車できます
代金(乗車券+特急券)は交通系ICカードのチャージ残額から引かれます。

ただ、利用できるのが首都圏の自由席に限られるので、混雑期の家族旅行には向きません。

また、初回の登録は全員のICカードに対して行う必要があります。
いってみれば「家族全員が会員になる」ということですから、「会員本人しか利用できない」という点は他のサービスと同じです。

在来線なら指定席もチケットレス

一方、JRの在来線であれば、指定席を含めチケットレスで家族全員が乗車できるサービスがあります

JR東日本の場合、首都圏発着の特急「ひたち・ときわ」「スワローあかぎ・あかぎ」「成田エクスプレス」がチケットレスに対応しています。
また、2019年春からは「あずさ・かいじ」も対応する予定です。

子供を含め、グループ全員がチケットレスで乗車できます。
ただし、グループの中に会員本人が含まれている必要があります。

チケットレスになるのは特急券だけで、乗車券は別途購入が必要です。
ただ、全員がSuica等の交通系ICカードを利用すれば、乗車券に関しても購入の手間はかかりません。

JR西日本のチケットレスサービスも同様です。
こちらはほとんどの在来線特急に対応しています。

上記いずれも、チケットレスになるだけでなく、料金の割引もあるのがうれしいところです。

新幹線、もうひと頑張りを期待

看板商品である新幹線は会員本人しかチケットレスで乗れず、在来線特急だと家族含めOK、というのは妙な感じです。

おそらくこれは、改札の都合だと思います。

新幹線乗り場には必ず、特急券を1人ずつ確認する「中間改札」があります。

家族4人分の特急券が父親のスマホに集約されているとすれば、全員が自動改札を通過するのは、確かに困難です。

しかしそこは、技術なり工夫なりで乗り越えてほしいと思います。

たとえば全員が交通系ICカードを持っていれば、家族全員分の「電子特急券」をそれらの交通系ICカードに紐付ければいいわけです。

JR各社にはこうした改善を期待します。

まとめ:チケット受け取りはギリギリまで我慢すべし!

JRのネット予約は、会社ごとに別々のシステムになっていて、面倒です。

しかし、いずれも発車ギリギリまで変更が自由にでき、直前に払い戻しても手数料は300円程度と、急な予定変更に寛容です。
一見するとビジネスマン向けの機能ですが、子連れにもピッタリのサービスといえます。

ただし、ひとたび紙の切符を受け取ってしまうと、以後の使い勝手は通常の切符以下です。
ですから、なるべく引き取りを後らせる(乗車直前に引き取る)ことが肝要です。

そのためには、新幹線や特急の乗車駅で引き取りのできるネット予約システムを選んで利用することになります。

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