今や持っていないほうが珍しいくらいで、大人も子供も直感的に使っているスマホですが、時々よく分からない動作をするという点では、小さいながらもコンピュータだなと思わせます。
だいぶ前になりますが、ツマーのスマホがおかしな動きをするようになりました。
急に喋るというのです。
怪奇現象か?と思ったら、正体は「電波」でした。
…テレビのね。
スマホが喋る、ただし意味不明
ある日の昼間、ツマーから電話がありました。
「スマホが勝手にしゃべって怖い」とのことです。
話を聞くと、1時間に1回ぐらい、何も触っていないのに、スマホが突如として数秒間話すというのです。
男性の声で、話している内容はまちまちながら、いずれも言語明瞭、意味不明瞭といった感じだそうです。
変なアプリの仕業か?
当初「誰かの嫌がらせか?」と思ったのですが、状況からして電話がかかってきたわけではなさそうです。
だとすると、何かのアプリが思わぬ不具合で音声を発しているのでしょうか。
音声検索が悪さをしている?
ウェブを検索してみましたが、「勝手にしゃべる」ことの原因としてよく挙げられていたのは、目が不自由な人向けの「読み上げ機能」でした。
その他、音声検索を使うと検索結果も音声で返ってくる、という情報も得られました。
が、いずれも「1時間に1回ぐらい、スマホに触っていないときに声がする」という事象の原因としては考えにくいところです。
一旦は検討をやめ、「とりあえずマナーモードにしておけば?」とアドバイスしました。
起動中のアプリをチェック、真犯人は…
帰宅後すぐにツマーのスマホを見てみました。
Android機なので、左上の通知アイコンを確認して――おっとー! これかー!
何と、原因は「ワンセグ」でした。
当時、ツマーのスマホにはワンセグ機能があったのですが、イヤホンジャックに10cmぐらいの専用アンテナを差し込まないと映らない――ことになっていました(普通のイヤホンを差してもいいらしいのですが)。
しかしそこは電波。電話機の向きであったり、電話機と周囲にいる人の位置関係であったり、天候などの環境条件であったり、外的な条件で電波の受信レベルは微妙に変化します。
また、10cmほどの簡易なアンテナを差すだけで「映る、映らない」が変わるぐらいですから、アンテナなしでも「映る一歩手前」の受信レベルであることは想像できます。
1時間に1回ぐらい、偶然にもアンテナなしでワンセグの電波を復調できてしまい、一瞬だけ音が鳴った――そう考えれば合点がいきます。
ワンセグアプリを即座に終了して一件落着。
以後、同じことは発生していません。
同じ症状でお悩みの方の助けになれば幸いです。
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