連休が終わりましたね。我が家は連休に遠出をする元気も現金もなく、一番のお出かけといえば親戚の法事で横浜に行った程度でした。
ただ、別に遠出をしなくても、一日それなりに楽しめる場所はあるのだ、という発見はありました。新宿から電車とバスで1時間以内、屋内で一日遊べる穴場「多摩六都科学館」をご紹介します。
知っていますか?田無タワー
のっけからローカルな話題で恐縮ですが、あなたは「田無タワー」をご存知でしょうか? オットーは人生の半分を首都圏で過ごしていますが、全く知りませんでした。
西東京市(旧田無市)の新青梅街道沿いにそのタワーはあります。正式には「スカイタワー西東京」というそうで、各種アンテナを設置した電波塔です。
[speech_bubble type=”std” subtype=”L1″ icon=”icon_t.png” name=”ツマー”] イルミネーションの色で翌日の天気が分かるんだよ! [/speech_bubble]
[speech_bubble type=”std” subtype=”R1″ icon=”icon_o.png” name=”オットー”] そうなんだ。晴れだと何色? [/speech_bubble]
[speech_bubble type=”std” subtype=”L1″ icon=”icon_t.png” name=”ツマー”] 知らない [/speech_bubble]
[speech_bubble type=”std” subtype=”R1″ icon=”icon_o.png” name=”オットー”] ズコッ [/speech_bubble]
タワーのおひざ元に穴場あり!
で、このタワーの展望台に上って…ということではありません。タワーは普段非公開のようですが、その真下に「多摩六都科学館」という施設があり、小学生なら一日楽しめそうな展示内容となっています。
「六都」とは聞き慣れない言葉ですが、小平市、東村山市、清瀬市、東久留米市、西東京市の5市で構成される圏域の愛称名だそうです。西東京市=田無市+保谷市なので、昔は6つの市だったというわけです。
地味!そして行きにくい!
この科学館、行ってみると大満足の内容なのですが、知名度があまりありません。その一因かと思えるのが公共交通機関でのアクセスの悪さです。
メインルートは25分に1本
科学館の目の前にはバス停があり、西武新宿線の田無駅、花小金井駅までバスが出ています。西東京市のコミュニティバス「はなバス」です。
このバスが頻繁に走っていれば便利なのですが、実際にはそれぞれ毎時2本程度(25分間隔)しかなく、1本逃すとかなり待たされます。これでも最近になって増便されたのだそうです。
特に行きは、田無と花小金井のどちらから乗るか、インターネットなどで事前に時刻表を調べて乗る必要があり、ふだんバスに乗り慣れない人には若干ハードルが高いと思います。
ちなみに運賃は大人150円、小児100円と、ちょっと変わっています。
その他路線もありますが…
その他、吉祥寺や三鷹からもバスがあるのですが、いずれも科学館の前までは乗り入れず、主要道まで10分前後歩かないとバス停がありません。
このうち比較的便利なのは、吉祥寺から花小金井行(吉64)に乗って「科学館南入口」で降りるという行き方です。
休日は20分間隔なので時刻表なしでもギリギリ許容範囲内ですが、バスを降りてからの徒歩を含めると、吉祥寺駅から小一時間かかります。トイレの近い幼稚園児には無理かもしれません。山手線方面からだと、面倒ですが高田馬場から西武新宿線のほうがよいでしょう。
また実際に科学館へ行くと、科学館の目の前に三鷹駅行き(鷹04)のバス停もあるのですが、「運転日は別途お知らせします」といった掲示があり、私たちが行った日には走っていないようでした。
おそらく、特に混雑する日に限って運転されるのだと思いますが、ゴールデンウィークに走らないようでは、年間何日走るのか怪しいものです。
家族連れならタクシーも悪くない
ということで、家族連れなら田無駅あるいは花小金井駅からタクシーという選択肢もアリだと思います。
花小金井駅から科学館までは1.5kmなので、多少の信号待ちがあっても初乗り運賃730円で収まりそうです。「はなバス」に大人2名、小児2名で乗れば500円ですから、利便性を考えればむしろ安いといえます。
ただ、見た感じ科学館前で待っているタクシーはおらず、帰りは電話で呼ばないとまず乗れません。迎車料金が別途かかるので1000円を超え、バス利用との差が大きくなります。
こんなところに世界一が! 充実の展示内容
それだけ苦労して行ったところに何があるのか?という話ですが、これがなかなか侮れない内容なのです。
まず、目玉はプラネタリウムです。それだけなら珍しくもありませんが、多摩六都科学館のプラネタリウムは再現できる星の数が世界一で、ギネスブックにも載っているのだそうです。こんなところに世界一が!という驚きがあります。
ドームの大きさも世界屈指とのことで、実際に入ってみましたが確かに大規模です。
[speech_bubble type=”std” subtype=”L1″ icon=”icon_t.png” name=”ツマー”] 自分が回っているみたいで気持ち悪かった… [/speech_bubble]
[speech_bubble type=”std” subtype=”R1″ icon=”icon_o.png” name=”オットー”] 車酔いする方にはおすすめしません [/speech_bubble]
プラネタリウムの上映の合間に、星ではない映像を天井に映し出すイベントもあります。私たちは実際に見ていないのですが、こちらも人気のようです。
これ以外は企画展と常設展示という典型的な科学館なのですが、それほど広くはないものの、いろいろな「不思議体験」ができます。プラネタリウムも見るとすれば、全部見るのに1日では足りないと感じました。
月の重力(地球の約1/6)を体験できる乗り物など、遊園地のアトラクション的な要素を持つものもいくつかあり、多少の行列ができていました。
最初に「何を見るか」を決めておく
入館料ですが、展示物を見るだけなら大人500円、小人(4歳~高校生)200円です。
ただ、行くからにはプラネタリウムは見たいところで、これは別料金。プラネタリウムか大型映像を1回見ることにすると、大人1000円、小人400円となります。プラネタリウムも大型映像も!と欲張ると大人1400円、小人500円。公共の施設とはいえ、なかなかのお値段ですね。いずれにしても、入館時に「何を見るか」は決めておく必要があります。プラネタリウム等の予約も入場時にします。
朝9時半の開館から夕方5時の閉館まで、館内に居座る覚悟であれば、「プラネタリウム+大型映像」の1400円コースでもよいでしょう。一方、そこまで長居するつもりがないのであれば、映像系展示は1回で十分だと思います。プラネタリウムも大型映像も小1時間かかるので、2回見ると常設展示をゆっくり見る暇がありません。
食事はどうする?
子連れだと気になるのが食事です。
館内にはカフェがあります。私たちはピーク時を外して立ち寄ってみましたが、けっこうな盛況でした。
このカフェが無駄に(と言ったら失礼ですが)おしゃれで、「高級感のある自然派手作り」とでもいえばいいのでしょうか。実際、料理はほとんど一から手作りなのだと思います。その結果なのか、お値段はなかなかお高く、昼食をとると1人1000円はかかると思ったほうがよいでしょう。おやつでも1人500円程度でしょうか。
なので、節約派の方には持ち込みをおすすめします。館内に無料の休憩所があり、イスとテーブルは手に入ります。
なお、チケットを捨てなければ再入場は可能なので、外に食べにいくことも可能です。お弁当を持ってくれば屋外で食べることもできるでしょうし、休日には移動販売車のようなものも来ているので、軽食は手に入ります。
ただ、科学館の近くに子連れ向けの飲食店があるかというと、見た感じなさそうでした(実はあるのかもしれませんが)。コンビニも怪しいところです(地図を見る限り、5分強歩けばセブンイレブンがありそうですが)。
混雑は?
私たちは連休中の日曜日、開館後1時間近く経ったタイミングで訪れたのですが、「うわー混んでる!」という感じは受けませんでした。むしろ、書き入れ時にこんなに空いていていいの?と思うほどでした。
ただ、何度か行ったことのある人によると、土日は混むこともあるとのこと。平日は空いていそうですが、学校の遠足などで突発的に混むことがあるかもしれません。
原則月曜日が休館ですが、連休や長期休暇時は休まず開館し、その反動で連続休館もあります。開館日を確かめてから行きましょう。
また、プラネタリウムと大型映像は、開演の数十分前から行列ができ始めます。
プラネタリウムと大型映像は入館時に時間指定で予約できるので、早い時刻に来館して予約さえとっておけば、並ばなくても見られます。しかしグループで並んで座りたいとか、少しでもいい場所で見たいとかいう場合には、開演の20分ほど前には並んでおきたいところです。
終わりに
以上、知名度のわりに充実した「多摩六都科学館」のご紹介でした。
不便さを強調しましたが、西武新宿駅から電車とバスで最速40分程度ですから、高尾山へ行くのと似たような距離感ではないでしょうか。
屋内ですから雨でも一日楽しめ、疲れたら休憩もできます。私たちのように、体力に自信のないインドア派の親にとっては格好の遊び場です。
コメント