本サイトでは、クロス取引という手法を使って、ほぼノーリスクで株主優待を得る方法をご紹介しています。
これと並行して、「逆張り株主優待投資」を実践しています。説明は以下を読んでいただきたいのですが、簡単にいえば「優待銘柄を安いうちに買い、権利確定の直前に売って利益を出す」という手法で、こちらは株価変動に伴う損失リスクがあります。
過去10年ぐらいの株価変動データを分析すれば、そんなに簡単に損はしないんだ!ということで取り組んできたわけですが、2017年8月の権利確定時に大損しました。
投資開始から現在までの「戦績」をもとに、世の中そんなにうまくいきません、ということをご紹介したいと思います。
売買した銘柄一覧
まず最初に、これまでに売買した銘柄と、その損益をご紹介します。損益については手数料を考慮していませんが、手数料は往復でたかだか500円程度です。
コード | 銘柄 | 権利確定日 | 購入日 | 購入株価 | 購入数 | 売却日 | 売却株価 | 損益 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
3075 | 銚子丸 | 5/15 | 3/22 | 4310 | 100 | 5/2 | 4395 | 8500 |
3022 | 山下医科器械 | 5/31 | 4/3 | 1739 | 100 | 5/8 | 1790 | 5100 |
3160 | 大光 | 5/31 | 4/10 | 863 | 100 | 4/28 | 885 | 2200 |
2702 | 日本マクドナルド | 6/30 | 4/10 | 3285 | 100 | 5/11 | 3750 | 46500 |
7603 | 壱番屋 | 5/31 | 4/18 | 3555 | 100 | 5/8 | 3615 | 6000 |
9636 | きんえい | 7/31 | 6/2 | 3220 | 100 | 7/11 | 3315 | 9500 |
3608 | TSI HD | 8/31 | 6/28 | 821 | 100 | 9/8 | 822 | 100 |
7818 | トランザクション | 8/31 | 6/28 | 1166 | 200 | – | 999 | -33400 |
トータルでは一応プラスなのですが、最後のトランザクション株はまだ売却していないので、もっと損失が拡大する可能性があります。
銘柄選定の基準(どうやってこの銘柄を見つけ出したのか?)については以下をご覧ください。
7月までは連戦連勝だった
表をご覧いただくと分かるとおり、7月まではまさに連戦連勝でした。
もちろん、そうなったのは偶然ではありません。過去10年程度のデータに基づき、「毎年この時期には株価が上がる」ということを統計的に確認したのちに売買しているので、高確率で利益が出るのはむしろ当然です。
とはいえ、値上がり幅はなかなか読みどおりになりません。
よい意味で読みが外れたのが日本マクドナルドです。購入してから値上がりが続き、あっさり1割以上の値上がりを達成したので、元々売ろうと思っていた日よりだいぶ前に売ってしまい、5万円近い利益を確定させることができました。ただ、そのまま権利確定日直前まで持っていればさらに利益が出ていたはずです。
逆に、思ったほど値上がりしなかったのが銚子丸です。過去データからいくと250円ぐらいは値上がりするとふんでいたのですが、実際には100円にも満たない値上がりでした。
そして魔の8月決算
気をよくしたというわけではありませんが、8月決算の銘柄についても投資を行いました。が、2銘柄買って、2銘柄ともあてが外れてしまいました。
まずTSI HD。70円程度は値上がりするとふんでいたのですが、株価は低迷を続け、権利確定日を迎えてもなお損失が出るような状態でした。
仕方なく権利確定日をまたいで株を持ち続けたところ、9月に入ってにわかに株価が上向いてきたので、買値とほぼ同じ価格で売り抜けました。これは過去のデータに裏付けられた行動ではなく、あくまで偶然です。
そして最悪の結果になったのがトランザクション。何を思ったか、100株から買えるのに200株買ってしまったのです。
で、買った直後に株価はいきなり1300円を超え、このまま権利確定日を迎えたらいくらになるのか?と、日本マクドナルドの株価変動を思いながら、売らずに持ち続けました。世の中的に盛り上がっている電子タバコの関連銘柄である、という情報もこの選択を後押ししました。
ところが株価は急落し、権利確定日になってもさっぱり上がらず。とりあえず配当と株主優待はいただくか、ということで継続保有しているのですが、最近になって株価は一時1000円を割るという有様。完全に塩漬けです。
今後どうするか
今後ですが、ひとまず9月末はクロス取引でおいしい銘柄が多数あるので、そちらに資金を集中投下し、「優待をとらない投資」はお休みします
それ以降については、資金があってもクロス取引で有望な銘柄が少ないため、「優待をとらない投資」を再開しようかと考えています。
ただ、困った隣人のせいで株価が乱高下する可能性があるので、1ヶ月といえども現物株を持ち続けることには若干抵抗があります。以前よりは弱気でいこうかな、と考えています。
いずれにしても、「銘柄選定しました」「買いました」「売りました」というのは時間のある限り記事にしていこうと思います。
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