ヤフオク×日本郵便のコラボ深化! 「おてがる版」おトクな利用法と真の狙いを徹底分析

2017年6月、ヤフオクの商品発送に新たなサービスが加わりました。日本郵便が提供する「ゆうパック(おてがる版)」と「ゆうパケット(おてがる版)」です。

普通に郵便局などから発送するのに比べ、料金が安くなります。また出品者にとっては送り状発行などの手続きが楽になること、落札者にとっては受取場所が自宅以外にも選べて便利になることなどの特長があります。

現段階では正直そこまでメリットを感じないのですが、10月にはヤマト運輸の運賃値上げを控えており、10月以降は新・定番となる可能性があります。

「物流危機」の中、挑戦的?な新サービス登場

2017年、物流はいよいよ「冬の時代」に入ったように思えます。ヤマト運輸の「もうこれ以上運べません」宣言、そして料金値上げはニュースとして大きく取り上げられました。

ヤフオクの発送もこの影響を受けています。

まず、かさばる商品の発送手段として定番だった「はこboon」が無期限休止となりました。

次に、雑貨の発送では定番だった定形外郵便の料金体系が変わり、約A4サイズ・厚さ3cmに収まらない郵便物は大幅な値上げとなりました。

さらに、10月にはヤマト運輸の宅急便で値上げが予定されています。ヤフオク利用者限定の「ヤフネコパック」について値上げの正式発表はありませんが、無傷で済むとは思えません。

ヤフネコパックの完全コピー登場は、ヤフネコ廃止の前兆か

こうした流れに逆行するかのように、今回、新サービスが発表されました。
ヤフオクと日本郵便が提携し、「ゆうパック」「ゆうパケット」を通常より割安に利用できるというものです。「おてがる版」という愛称がついています。

Yahoo!と日本郵便は、これまでにもクリックポストで提携関係がありましたが、今回はより緊密に連携している印象です。

サービスの内容は後述しますが、明らかに「ヤフネコパック」を意識しています。むしろ「完全コピー」と言ったほうがいいくらいの類似っぷりです。

ここからは私たちの勝手な予想ですが、今年10月の宅急便値上げに合わせ、ヤフネコパックは廃止されるのではないでしょうか
ヤマト運輸としては、荷物の総量を抑制したいと考えているはずです。通販業者のように100個、1000個とまとめて発送してくれれば1個あたりの手間は多少減りますが、ヤフオクの発送など、大きさのバラバラな荷物が1個単位で発送され、明らかに低効率です。それをわざわざ値引きする道理はないと思います。

「おてがる版」の使い方

さて、今回スタートした「おてがる版」の利用方法を見てみます。

大まかな流れ

まず大まかな流れは以下のとおりです。

  1. 出品時、配送方法として「おてがる版」を選択肢に入れておく
  2. 落札者が「おてがる版」での配送を選択し、支払いが完了すると、出品者はQRコードを取得できるようになる
  3. QRコードを持って、ローソンまたは一部の郵便局(今日現在で全国約1000局に限定)で発送手続き
  4. 自動的に印刷される送り状を貼り付けて荷物を差し出し
  5. 落札者は、あらかじめ指定した場所(自宅のほか、コンビニ、郵便局、「はこぽす」を指定可)で商品を受け取り

新端末「ゆうプリタッチ」、まずは大きな郵便局から

出品者として気になるのは「どこから発送できるか」ですが、現段階ではローソン(Loppi端末設置店)へ行くというのが最有力です。全都道府県に出店しているローソンから発送可能というのは、地方在住の方にも福音でしょう。

これに加え、郵便局からも発送可能…ということになっているのですが、現段階では相当ハードルが高いと言わざるを得ません。
というのは、発送時に利用する端末「ゆうプリタッチ」が、集配を行うような大きな郵便局にしか設置されていないからです。
今後、この端末を何に活用していくつもりなのかが読めませんが、いずれ全郵便局に設置されるのでしょうか。

受け取り場所を選べる!

その他については、出品者からすると「ヤフネコパック」と大差ない使い勝手です。送り状を書かなくてよいとか、発送連絡が自動でいくとか、手間がかからず有難いところですが、ヤフネコパックとの差別化という点では今一つという印象です。

一方、落札者からすると、受取場所を選べるというのが便利です。自宅への配達はもちろんのこと、コンビニや郵便局、宅配ロッカー「はこぽす」などへの配達を簡単に頼むことができるのです。ここが大きな特長といえるのではないかと思います。

利用価値はあるのか?ゆうパケット

さて、気になるのは料金です。まずはゆうパケットについて見てみます。

クリックポストより高いのに、ルールは厳しい!?

ゆうパケット(おてがる版)は、ポスト投函で配達完了というサービスです。
サイズは厚さ3cm以内、長辺34cm以内、3辺60cm以内、重さ1kg以内というルールです。正確には「大きさ14×9cm以上」という条件もあります。

これ、ヤフオクの定番「クリックポスト」と瓜二つの条件なのです。
クリックポストのサイズは長辺14~34cm、短辺9~25cm、厚さ3cm以内、重さ1kg以内です。

ゆうパケットは3辺合計60cmまでですが、クリックポストだと3辺合計62cmまで送れますので、この点はクリックポストのほうが有利となります。
一方、ゆうパケットには短辺の長さ制限はないので、たとえば31×26×3cmという荷物は、クリックポストでは送れませんがゆうパケットでは送れます。
そんな荷物が実際にあるのか?と思いますが、角2封筒(マチ付き)が見事に該当します。大量の書類を入れるための封筒で、丸い「ハトメ」と紐がついているものです。手元に1枚あるのですが、これのサイズが大体33.5×25.5×3.5cm。長辺と厚みは内容物に応じて縮められますが、短辺25.5cmを縮めるのは難しいので、クリックポストは不可だがゆうパケットは可、となる可能性があります。

では「ゆうパケット(おてがる版)」の料金は?というと、全国一律205円だそうです。クリックポストは164円ですから、サイズ面での制約が厳しい点もあるのに高いという、よく分からないことになっています。

どこにメリットを見出すか

ゆうパケット(おてがる版)のメリットを一生懸命探してみたのですが、受取箇所が選べる、送り状が自動印刷といった程度しか見当たりません。紛失等に対する補償もありません。差額の41円は送り状の印刷代なのか、と思ってしまいます。

ちなみに、ライバルのヤフネコパック(ネコポス)も同じ205円なのですが、サイズの制約がさらに厳しい半面、紛失等に対する補償(最大3000円)があります。

ゆうパックはライバルに完勝! 「中身の詰まったもの」ならさらに割安

一方のゆうパック(おてがる版)については見るべきところがあります。東京都発で比較してみましたが、どこへ何を送っても、ヤフネコパック(宅急便)より安くなります

東京→東北、東京→中部の60サイズが特に割安!

ゆうパックも宅急便も、荷物の大きさと送り先によって料金が変動するので、比較するのは結構大変なのですが、東京都発については頑張って比較してみました。

その結果、ゆうパック(おてがる版)はヤフネコパック(宅急便)より必ず安くなることが分かりました。
差額は最小1円、最大19円とごく僅かですので、明らかにヤフネコパック(宅急便)を意識した価格設定です。ただし、東京都から東北・中部地方への60サイズのみ、差額114円(料金480円)と相当割安になります。500円を切るというのは安いですね。

ちなみに、通常のゆうパックとも料金を比較してみたところ、さすがに逆転現象はなく、おてがる版のほうが得だということが分かりました。ただし持込割引を考慮すると、東京都内発着の80サイズは双方とも料金780円で同額となります。
60サイズが安いだけに、80サイズは割高感がありますね。

宅急便との隠れた違いは?

以上のように、ゆうパック(おてがる版)ヤフネコパック(宅急便)より僅かながら安くつくわけですが、ゆうパックには隠れたメリットがあり、これを考慮すると結構な料金差になることがあります。

ゆうパックの料金は荷物の大きさのみで決まります。つまり重さは料金に影響しません(上限は30kg)。この点、大きさと重さの双方(厳しい方)で料金が決まる宅急便より有利なのです。

書籍やレコードなど中身の詰まった物の場合、宅急便とゆうパックでは1サイズ、2サイズ変わってくることがあり得ます。こうなると、ゆうパックの優位性がグンと高まります。

はこboonの代わりになるか?

検索エンジンから当サイトをご覧になっている方も多いと思いますが、最近、検索ワードとして「はこboon 代わり」というのが多く見られます。皆さん困っているのですね。

ゆうパック(おてがる版)がはこboonの代わりになるか?ということですが、「割安な宅配便」という広い意味では代わりになります。しかし料金の計算方法が全く違うので、軽くてかさばるものについては、送り方に工夫が必要です。

前述のとおり、ゆうパックは箱のサイズだけで料金が決まるというルールです。一方のはこboonは箱の重さだけで料金が決まっていました。ここが全く違うのです。

ですから、はこboonの得意分野だった、衣類などの「軽くてかさばるもの」に関しては、ゆうパックではどうしても割高になります。
はこboonになるべく近い料金で送ろうと思えば、ジップロックで圧縮して送る、段ボール箱は切ったり折ったりして少しでも小さくする、といった一工夫が必要です。

一方、中身の詰まったものに関しては、はこboonよりむしろ安くつく場合もあります。そういった荷物の場合には、今までどおりの使い方で、十分はこboonの代わりになるといえるでしょう。

終わりに:出品者はできるだけ対応を

以上、ヤフオクに新たに加わった「おてがる版」のご紹介でした。

ゆうパケットのほうは料金面でメリットがないのですが、送り状を書かなくてよい、発送連絡が自動といった、出品者にとっての利便性はあります。落札者にとっても同様に便利なことがあります。

「おてがる版」は後発ですが、ヤフネコパックの今後が見通せないこともありますので、今後、存在感を増してくると思います。出品者としては、この発送手段に可能な限り対応することが、ひいては落札価格アップにつながるものと思います。

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