今や日本の流通業界を代表するグループとなったイオン。
電子マネー「WAON」とクレジットの「イオンカード」という2枚看板を有していますが、どちらを利用した方が得なのか、非常にわかりにくくなっています。
これに輪をかけて難しいのがダイエーです。
イオン傘下に入ったので、元々のイオン店舗と似た感じで各種ポイントが付与されるのですが、ポイントの付き方や「毎月○日」のキャンペーンがイオンと微妙に違うのです。
結局、ダイエーで買い物をするときにはWAON払いがいいの? イオンカード払いがいいの?
その疑問にお答えしたいと思います。
で、どっちなの?
前はややこしかったけど、今はイオンカードセレクトで決まりだね
お持ちのイオンカードは何ですか?
まず最初に、あなたがお持ちのイオンカードは何でしょうか?
WAONとイオンカードで迷うからには双方のカードをお持ちだとは思いますが、イオンカードの種類によって「どちらがお得か」がまず変わってきます。
一番おトクなのは「イオンカードセレクト」
お持ちのカードが「イオンカードセレクト」の方。お目が高い。
これが今、ダイエーを含むイオン系列のお店で一番トクするカードといえます。
簡単にいうと「イオンカード+WAON+イオン銀行のキャッシュカード」が一体になったカードです。
発行するとイオン銀行の口座もついてきて、カード利用額の引き落としはイオン銀行の口座になります。
他の銀行をメインに使っている方は若干面倒です。
が、その面倒を補って余りある特典が「WAONオートチャージ時のポイント付与」です。
イオンカードセレクトに付属のWAONは、買い物時に残高が一定額を下回ると銀行口座から自動的にチャージする「オートチャージ」という機能があるのですが、これを利用すると、チャージ額に対して0.5%のWAONポイントが貯まるのです。
この特典があるのはイオンカードセレクトだけです。
この、オートチャージに対する特典があるという前提なら、ダイエーでの支払いはWAON決済が一番おトクになります。
それ以外のカードの方は…
お持ちのイオンカードが「イオンカードセレクト」以外の方は、常にイオンカード決済のほうがWAONよりおトク(または同一)です。
これは、WAONで決済してもオートチャージの0.5%がないためです。
WAONは会員登録しないと大損!
2019年7月に制度が変わり、WAONに関して、会員登録の有無でポイントの付き方が違うということになりました。
一般的なWAONは無記名ですが、WAON公式サイトあるいは申込書の郵送により「会員登録」をすることができます。
この会員登録が済んでいるWAONについて、ダイエーを含むイオン系店舗で常にポイントを2倍付与することになったのです。
なお、イオンカード(クレジットカード)と一体のWAONについては、発行時にすでに会員登録されているため、再度の会員登録は不要で、自動的にポイント2倍となります。
日別・ポイント付与率まとめ
それでは、日ごとのポイント付与率を表にまとめたものをご覧ください。
イオンカード決済 | WAON決済 (イオンカードセレクト) |
WAON決済 (セレクト以外、会員登録あり) |
WAON決済 (会員登録なし) |
現金 +WAON POINTカード |
|||
---|---|---|---|---|---|---|---|
付与されるポイント | ときめきポイント | WAON POINT |
WAON POINT | WAON POINT |
WAON POINT | ||
1 | 通常日 | 以下を除く毎日 | 1% ①-1 |
1.5% ①-2 ★ |
1% ①-2 |
0.5% | 0.5% |
2 | お客さま感謝デー | 毎月20・30日 | 1% (かつ5%割引) ①-1 ② |
1.5% (かつ5%割引) ①-2 ② ★ |
1% (かつ5%割引) ①-2 ② |
0.5% (かつ5%割引) ② |
0.5% |
3 | ありが10デー | 毎月10日 | 2.5% ③ |
3% ③ ★ |
2.5% ③ |
2.5% ③ |
2.5% ③ |
凡例
- ①-1:イオングループの対象店舗ならいつでもときめきポイント2倍(1%)
- ①-2:イオン de キャッシュレス! 会員登録でWAON POINTいつでも2倍(1%)
- ②:お客さま感謝デー イオンカードの利用・提示、または電子マネーWAON決済で、レジにて本体価格から5%オフ
- ③:ありが10デー イオンカード決済、WAON POINTカード利用、電子マネーWAONカード決済で税込み200円ごとに5ポイント(2.5%)
- ★:イオンカードセレクトでイオン銀行口座からオートチャージすると、チャージ額200円につき電子マネーWAONポイントを1ポイント付与(0.5%)
「セレクトWAON」が最強
まず表の1番、通常日について比較してみます。
イオンカード決済だとポイント1%付与(200円ごとに2ときめきポイント)ですが、通常のWAON決済でも当日買い物額の1%(200円ごとに2WAONポイント)となります。
これだけ比べると、チャージの必要がなく、事後精算でよいイオンカード決済のほうが有利な気もします。
しかし、イオンカードセレクトの「オートチャージ特典(0.5%)」まで加味するとWAON決済のポイント付与率は1.5%となり、これが最もおトクということになります。
次に表の2番、20日・30日の「お客さま感謝デー」はポイント付与については普段と同じで、商品価格が5%割引になるというもの。
イオンカードの提示、あるいはWAON決済で割引対象となります。
イオンカードセレクトのWAONが最もおトクということに変わりはありません。
表の3番も同様です。
WAON POINTカードが、ほぼ現金専用となってしまった
以前は違ったのですが、2020年6月現在、クレジットカードや電子マネーとWAON POINTカードは併用不可です。
ただし、株主優待などでもらえるイオンギフトカードについては現金と同様、WAON POINTカードとの併用が可能です。
その意味では、WAON POINTカードを「現金専用」と言い切るのは間違いです。
ただ、高還元率のクレジットカードを持っている人であれば、WAON POINTを諦めて、クレジットカードのポイントをもらうという選択も悪くありません。
イオンカードやWAONは「1回の支払ごとに端数(200円未満)を切り捨ててポイント付与」となっているので無駄が多いのですが、他の多くのクレジットカードでは「1ヶ月の支払額全体に対して、端数を切り捨ててポイント付与」となっています。
そのような高還元クレジットカードをお持ちなら、少額決済の多いダイエーでは特に、端数分の無駄が抑えられるという効果も期待できます。
毎週日曜の「ポイント10倍」はひっそり廃止
以前は、冒頭の表にもう1行ありました。毎週日曜日のポイント10倍デーです。
2020年の春までは、毎週日曜日、イオンカード決済の場合に限りポイント10倍(といっても普段から2倍なので、実質、通常日の5倍)になっていました。
ところが、新型コロナウイルス騒動で「特定日のみ割引」といった企画が軒並み中止となる中、この「日曜日ポイント10倍」は中止ではなく廃止となってしまいました。
日曜日ポイント10倍は、イオンカード決済がWAON決済より有利になる唯一のケースでした。
これが消滅したことにより、現状、ダイエーでは、「イオンカードセレクトのオートチャージWAON決済」が常に最も有利ということになっています。
ところで、WAONって無料で入手できるの?
WAON POINTカードは無料だけど、電子マネーWAONは通常は有料だよ。でもイオンカードセレクトは無料
優秀だね、イオンカードセレクトは
うまくすれば、入会時に数千円のボーナスもつくしね
まとめ
以前からダイエーで一番有利だった「イオンカードセレクト」が、今も一番有利です。
イオンカードセレクトには「イオンカード決済」と「WAON決済」の2種類の決済方法がありますが、オートチャージを利用する前提で、WAON決済の方が常におトクです。
WAON POINTカードとクレジットカードの併用不可、日曜日ポイント10倍企画の廃止など、以前とは事情がかなり変わっています。
2020年以前から利用している方も、今一度、決済方法について見直してみてください。
ところで、文中に「WAONポイント」と「WAON POINT」の双方が出現していることにお気付きでしょうか?
単なる変換ミスだと思った方、違います。以下の記事をお読みください。
コメント
初コメントさせて頂きます☆
ヨーカ堂ポイント関連を検索中にこちらに辿り着きました。
知りたい事が盛り沢山に書いてあってとても読みやすいし、説明が親切丁寧でわかりやすくて助かりました!
ありがとうございます♫
コメントありがとうございます!(当サイト初のコメントです)
実は我が家もメインで使っているのはイトーヨーカドーなのですが、
イトーヨーカドーは、セブンカードプラスを持っていれば、迷うことはほとんどないんですよね。
それに比べてイオン系店舗はポイント制度が分かりにくいと思います。
さらにダイエーは一ひねりあって、かつウェブ上に情報があまりないので、私たちもようやく理解したところです。
お役に立てたなら何よりです。